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人類削減ゲーム 〜Mankaind reduction game〜  作者: 新異瑠利
序章 ゲーム開催前
2/27

第2話 CHG生き残り

迅「ただいまー。」

????「お兄ちゃん!おかえりーー!!」

??「おかえりなさい。迅。今日は遅かったわね。」

1人は迅の妹で、同じ高校に通っている1年A組の柊花シュウカ。彼女も友達はいなかった。そしてもう1人の方は、CHGの生き残りである愛だった。

迅「あれ?父さんは?」

愛「洩夜さんは、まだ仕事よ。そんな事より私達はもう夕食食べたから、早く貴方も食べなさい。」

食器を洗いながら言った。机の上には、ハンバーグがあり、ラップをしていた。迅はラップを開けて、箸を持ちハンバーグを食べた。柊花が近付いてきて

柊花「ねぇお兄ちゃん。今日帰り遅かったけど何?まさか彼女?」

迅「そんなんじゃねぇよ。先生に呼ばれただけだよ!」

愛「何かしたの?」

迅「何も。」

自分が自殺しようとしたなんて、口が裂けても言えなかった。家族には心配を掛けたくないからだ。ハンバーグを食べ終えると、自分の部屋へ真っ先に向かった。部屋のドアを閉じたのと同時に、下から玄関が開く音がした。

愛「洩夜さん!おかえりなさい!」

洩夜「ああただいま。ん?迅は?」

愛「迅なら部屋ですよ。」

その時迅はカッターの刃を出して、自分の手首を切ろうとした(リストカット)。トントンとドアから音がした。急いでカッターを仕舞って、ノートを出した。ガチャとドアが開くと、洩夜が入ってきた。

迅「何?父さん。」

洩夜「ちょっと良いか?」

机の引き出しに手を伸ばし、引き出しをあけた。

迅「ちょ!」

引き出しの中にあったカッターを出した。

洩夜「何でカッターの刃が出ているんだ?」

迅「こっこれは前に仕舞い忘れていただけだよ。」

洩夜「そうか?じゃあさっき俺がドアを開ける前に、引き出しを開けて何かを急いで入れる音がしたんだが、それは気の所為か?」

何も言えなかった。何もかも見透かされている様な感じがした。カッターの刃を仕舞い、引き出しの中に入れて、迅の横に座った。

迅「父さんって、どんな時でも冷静だよね。なのに俺は・・・。」

洩夜「お前のそういう所は、愛に似たのかもしれないな。」

迅「母さんに?」

洩夜「ああ。お前とは自殺する動機は違うが、皆を救おうと自分から死ぬ事を選んで、敵に突っ込んで行こうとした。つまりお前と一緒だ。直ぐに自殺する方向に行ってしまう。」

母がそんな人だったと始めて知った。何時も明るく、元気で何があっても優しい母も昔は迅と同じ様に自殺をしようとしたなんて、でも何故か嬉しかった。自分のこの自殺癖は一体誰から来たのだろうと、何時も何時も考えていた。本当にこの家族と血が繋がっているのかも、分からなくなっていた。しかし、母もそんな性格を持っていたのを知って、何と無く安心した。

洩夜「でもお前には俺の血もある。お前が俺を冷静だと思うなら、お前も冷静に物を判断する事が出来るという事じゃないのか?」

迅「多分俺には、父さんと同じ部分なんて無いんだよ。」

洩夜「そんな事は分からない。今は無くてもいつかは出てくるかもしれないし、いつまで経っても出てこないかもしれん。」

頭に手を置いて

洩夜「だがお前は1人じゃない。わかったな。」

それを言い残して、部屋を出て行った。迅も少し考えて、部屋を出て行った。柊花がポッキーを銜えていた。

柊花「はれ?おにいひゃんめふらひいね。へはから出てくるなんて。(あれ?お兄ちゃん珍しいね。部屋から出てくるなんて。)」

迅「物を口に入れたまま喋るなよ・・・。」

TVのリモコンを取って、TVの電源を付けた。

TV「今回のCHGの生き残りは、橋山ハシヤマ 崇成タケナリ。橋山 崇成さんです。」

ガシャン!とキッチンの方から音がした。

洩夜「どうした?」

愛「いや・・・。ちょっとお皿を割ってしまいまして・・・。」

何時もCHGの生き残り者の名前を聞くと、動揺して皿を落としていた。

洩夜「また皿を買わなきゃいけないのか・・・。」

愛は泣きながら

愛「うぅ。ごめんなさい・・・。」

はぁーと洩夜はため息をついた。チャンネルを変えても、変えてもこの話ばかりだった。

迅「第20回CHGも生存者は、1人だけか・・・。」

ポッキーを全部食べ終わって、スマホでゲームをしていた柊花が

柊花「というかCHGで2人以上生き残ったのって、第1回CHGの生き残りの父さんと母さんの、2人だけなんじゃないの?」

愛「えぇ。今のところ第2回〜第19回と、今言っていた第20回は生き残りは、全部1人だったからね。」

指に絆創膏を貼っていた。絆創膏を貼り終えると、ソファーに座り紅茶を飲んだ。柊花にゲームしようと言われたので、迅はゲームをしていた。洩夜はパソコンを出して、仕事をていた。

柊花「そうだお兄ちゃんって、パソコン持ってたよね。」

迅「あぁ持ってるが、どうしたんだ?」

柊花「あのね。今日パソコンゲーム買って来たから、やりたいんだけど私持ってないんだよね。」

迅「わかったよ。」

柊花「サンキュー!」

2人は迅の部屋に入って、パソコンで遊んだ。

柊花「もう強い!!何よこいつ!!こんな弾避けられる訳無いじゃない!」

迅「気を付けろよ。もう1回弾に当たるとゲームオー・・・。」

柊花「あっ。当たっちゃった。」

もう一度チャレンジだ!と言って、もう1回した。

柊花「こんなの避けられる訳無いじゃないの!!何がQE○「495年の波○」よ!唯のチートじゃん!」

もう貸してみろと今度は、迅がゲームをした。しかし、迅はそのステージを最初っからして、1つも当たらずにクリアした。

迅「ほらよ。」

柊花「何でお兄ちゃんに出来て、私には出来ないのよ!!」

迅「何時もの事だろ・・・。早く寝ろ。もう12時だぞ。俺はもう寝るからな。」

柊花「はいはい。」

柊花は部屋を出て、自分の部屋に入り寝た。愛と洩夜も寝ていた。

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