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人類削減ゲーム 〜Mankaind reduction game〜  作者: 新異瑠利
1章 数当て勝負ゲーム
11/27

第11話 延長戦

何時も2000文字以上で出すと決めたんですが、今回は1700文字程で出す事にしました。毎回文字数が少なくてすみませんm(_ _)m

9回戦目辰馬が箱に手を入れた。迷った表情をしながら

辰馬「2。」

引いたのは④。これで迅の④は無くなった。後は③が頼りだ。迅は両手を強く握り締めて

迅(頼む・・・。③最後まで残ってくれ!)

魁斗外れ1。比留間当たり2。春華外れ2。敏信外れ5。美郷外れ2。清志外れ4。市香当たり1。そして迅は外れで・・・・・・4だった。

迅「はっ・・・やっ・・・た。」

ホッと胸を撫で下ろした。助かった・・・。これで春華と同じになった。今回の最下位者は春華と美郷の2人だった。

迅「やったやったやった。」

小声で喜びの声を出した。このまま行けばいけるかも、と思った。そして最後の10回戦目が始まった。これで死ぬか生きるかが懸かっている。ここで敗ける訳にはいかない。絶対勝つ!勝ってやる!と心の中で叫んだ。早く終わらせて、何時もの生活に絶対戻ってやる!!辰馬が箱の中に手を突っ込んだ。

辰馬「3。」

引いたのは1。

魁斗「5。」

引いたのは3。箱の中を漁る音は最初とかなり変わっていた。最初はガサガサと音がしたが、今となっては手が箱の底に当たる音がするだけである。それ程箱の中の紙が無くなってきたという事だ。魁斗が引いた事によって残りは7枚。③と書かれた唯の紙切れ1枚が全ての鍵を握っている。

比留間「1。」

引いたのは4。

迅(まだ大丈夫だ。)

春華「3。」

引いたのは・・・3だった。

迅(嘘・・・だろ・・・。しかもあの3は・・・。)

3は3でも、③の3だった。これで迅の仕掛けた紙は無くなった。今の迅の心境は絶望しか無かった。負けという単語だけが頭の中に残り、他の感情や思想は全て無くなった。そんな気がした。良くてもまたこの戦いを3回・・・嫌だ。吐き気がしてきた。この後の自分の姿が想像出来ない。手足を捥ぎ取られるのか、頭を撃ち抜かれるのか、首を切るのか、どちらにしよ生きるという考えが無かった。

市香「迅・・・さん?」

そっと迅の肩に手を置いた。ビクッとした。

市香「次迅さんですよ。」

迅「え?あっあぁ。わかった。」

敏信当たり4。美郷当たり3。清志外れ5。市香外れ4だった。頭の中が混乱している間に早くも自分の番が来た様だ。

迅「2。」

引いたのは2だった。良かった。ホッとした。しかしまだ終わらない。延長戦がある。まだ油断が出来ない。全員が引き終わり、1時間の休息が与えられた。

清志「おい。大丈夫か?迅。」

迅「あ?あぁ大丈夫だ。」

市香「次の戦いは迅さんと、春華という人の戦いですよね。」

清志「そうなるな。最初の説明からすると。」

市香が先程まで戦っていた所を見て

市香「じゃあどうして辰馬っていう人が彼処に座っているんですか?」

2人は市香が見ている方を見た。清志が手下の方に歩いて行った。

清志「なぁ次の延長戦は迅と、春華とかいう女だよな。なのにどうして彼奴が彼処に座っているんだ?」

手下「両方の賛成を貰うと参加者を変える事が出来ます。」

清志「それは言ってなかっただろ?」

手下「はい。しかし説明には、負けた者がするとも言っていませんでした。基本確かに参加するのは最下位ですが、最下位が2人居れば2人が延長戦を行います。しかしその2人は最下位者じゃなくても良いという事です。」

頭を掻きながら

清志「頭が混乱してきた。簡単に言うと最下位者以外が、延長戦に参加出来るという事だな?」

手下「はい。そういう事です。」

清志は2人の元に戻り、この話の事を説明した。迅も最初は頭が混乱した様だったが、直ぐに理解が出来た。

迅「まぁこの戦いはそのまま俺が行く。」

迅は立ち上がり先程まで座っていた戦いの場所にまた座った。迅は辰馬に当然の事を聞いた。

迅「なぁ。どうしてお前が参加する必要があるんだ?折角生還出来たのによぉ。」

辰馬「お前の所為で、あの計画は失敗してしまったからな。この落とし前は俺がつけなぇと、気がすまねぇからな。」

迅「成る程ねぇ。でもここでお前が死ねば意味無いんじゃねぇか?」

辰馬「あの戦いを見て、お前は今かなり運が悪いだろ。」

何も言えなかった。その事は自分がよく知っていた。

辰馬「そんな奴に俺が負ける訳ねぇだよ。」

迅「後悔するぞ?」

辰馬「しねぇよ。」

そういった会話をしているうちに、休息時間は終わった。延長戦では手下が1〜5までの紙を30枚入れて、箱を振って置いた。つまり今回はガチの運勝負という事。ズルも何も出来ない。

迅(俺が勝つ!)

延長1回戦目が始まった。

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