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人類削減ゲーム 〜Mankaind reduction game〜  作者: 新異瑠利
序章 ゲーム開催前
1/27

第1話 生きる意味

〜朝〜

????「まさかの先生である俺が、寝坊してしまうとは。本当は生徒より早く行かなければならないというのに。」

車のハンドルを握りながら、膝を揺らして独り言をしているこの人は、高校の3年B組の担任をしている先生である。名前は副山フクヤマ 真治シンジ。車を走らせていると、目の前の踏切がカンカンカンと音を鳴らしていた。ブレーキを踏み車を止めると、横からゆっくりと歩いている少年を見つけた。

真治「ん?あの服は、学校の制服じゃ・・・。」

少年は骨があるのか?と疑うぐらいに、ゆらゆら手を揺らし歩いていた。

真治「おい!お前何をしてるんだ?」

??「・・・・・・・・・。」

返事をせずに、歩き踏切の線路の真ん中で立ち止まった。

真治「お前!!まずい!」

急いでシートベルトを外し、車から出た。もう電車は見える所まで来ていた。車の前に何台か車があった為、距離は少しあった。しかし車の中を見ると、誰も止めようとしていなかった。驚きの表情をしていたが、自分は関係無いという風にしていた。少年の顔をよく見ると、自分の担当している生徒だった。

真治「迅!!」

迅「・・・・・・・・・。」

依然として、ぼーっとしていた。迅は電車をジーッと見ていた。

真治「くそ!」

遮断機を乗り越えて迅の腕を捕まえて、思いっきり引っ張った。電車が真ん前を通り過ぎた。ギリギリで汛を助ける事が出来た。

真治「迅!!」

この言葉に目が覚めたのか、さっきまで本当に生きていたのかを疑わせるぐらい暗かった目が、今は普通の目に戻った。

迅「せっ・・・。先生・・・。」

真治「とにかく俺の車に乗れ。」

車に乗せてもらい、高校まで乗せていった。

真治「どうしたんだ?迅。」

迅「何がですか?」

真治「どうして線路に出たんだ?」

迅「先生には関係無いと思います。」

そこから沈黙が続き、高校に着いた。真治は準備があるからと、職員室に向かった。迅は教室の引き戸を開けた。

男生徒A「おい来たぞ。」

男先生B「人殺しがのこのこと、この学校に来るんじゃあねぇての。」

女生徒A「ねぇねぇあの男子って人殺しっていうけど、人を殺したの?」

女生徒B「そういえば貴方1ヶ月前に、転校して来たから知らないのね。」

男生徒A「お前CHGって知ってるか?」

女生徒A「あー。知ってる!あの犯罪者が殺人をしていって、生き残るっていうゲームでしょ?」

教室がざわざわとしていた。迅はそんな事気にせず、自分の机に座った。生徒達はまだ話を続けた。

女生徒C「そう。第1回CHGは知ってる?」

女生徒A「知らないわ。」

男生徒C「当然の反応だな。第1回CHGは今から20年前なんだから、18歳の俺達が知る筈がねぇだろ。」

迅はその話に耳を貸さず、教科書を机の中に入れて、筆箱を机の上に置き、鞄を横に置いて、ひたすら家から持ってきた漫画を読んでいた。

男生徒D「俺は知ってるぜ!DVDも持ってるからな!」

手を大きく広げて、手の平を前後に揺らした。皆近寄って耳を傾けた。

男生徒A「あいつはな、その第1回CHGの生き残りの2人の子供らしいぜ。」

女生徒A「え!?あの新藤シンラギ ジン君が!?」

女生徒B「人殺しの子供だから、皆から人殺しって言われているのよ。」

皆は嫌な目をして、迅の方を見た。真治が引き戸を開けて、大声で言った。

真治「さあお前ら座れ!座れ!出欠をとるぞ!」

一斉に皆席に座った。授業がある程度終わり、昼食の時間がきた。弁当を出すと、皆が迅の方を見ていた。真治はそれを見ながら迅に近付き

真治「放課後教室に残りなさい。」

〜放課後〜

この時間になると、部活をしている生徒以外は誰もいなかった。

迅「なんですか?先生。」

真治「迅はいつからあんな風に、虐められてるんだ?」

迅「小学校からです。まあ今は慣れてるんで、別に何とも思ってはいないんですけどね。」

真治「何とも思っていないは嘘だろ?何とも思っていないなら、電車に轢かれようとはしない。」

迅「先生は俺の母さんと、父さんを知っているんですか?」

真治は深く頷いた。迅は俯きながら、涙を堪える様にして

迅「唯CHGの生き残りの子供ってだけで、誰にも相手にされない。高校になっても虐められる。そんな俺って生きる意味はあるんですか?」

真治「さぁな。」

椅子に座り目を瞑って言った。迅はまだ突っ立ったままだった。迅を見て

真治「だが俺が思うに、生き物に生きる意味なんて物は無いと思う。」

少し間を開けて

真治「しかし、死ぬ意味なんてのも無いと思うぞ。」

迅は真治を見た。立ちって迅の肩に手を置いて

真治「今はCHGで生き残った者の事を、英雄の様に思っている者が居るが、中にはこんな者も居る。唯の人殺しと思う者がね。ここら辺は、唯の人殺しと思っている者が多い。だから虐める者も多いんじゃないか?」

迅「どうして先生は、俺をそこまで・・・。今迄の先生は俺の事を、無視していました。俺が殴られても、見て見ぬ振りをしたりされていました。」

真治「俺は今年ここに来たばかりだ。だから、ここの先生がどんな先生かは知らんが、俺はCHGで生き残った者を別に人殺しとは思わないし、英雄とも思わない。唯それだけだ。」

教室の引き戸を開けて

真治「今日は帰っても良いぞ。」

真治はそう言った後、職員室に行った。迅も鞄を持ち、靴を履いて帰った。

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2024/02/07 10:29 カンチュウリー
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