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失われた日常  作者: イニシャルB
学園での開幕
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22/44

春って呼んで!

あーあ、僕はどうなっちゃうんだろうなぁ……。悪い事をすると罰が当たると言うが早すぎる気がする。

「さ、さーて、どんな事をされるのかなー」

 冷静を保ち、静かに立ち上がろうとするも立ち上がれない。ヘへっ腰が抜けてやがるぜ。

「ねえ、春人。これ何だと思う?」

外塚はなぜか俺を下の名で呼び、四角いものを見せ、スイッチらしいものを押した。

すると外塚を脅している僕の声が………

「と、盗聴器だとぅっ!?」

「そっ盗聴器、これを校内にばらまけば………」

 外塚は嫌な笑みを浮かべていた。

「勘弁してください。私が悪かったです。」

 土下座。土下座をしまくる僕、なさけない。

「まあ、言わないでおいてあげるよ」

「ほぇ?本当?」

 やベ、変な声出た。

「うん、本当だよ。ただし」

 外塚は一呼吸をして、

「ボクの事は春って呼んで!!」

 その時、微かに頭の中に僕、宏、小百合を含めた幼い4人が砂場で遊んでいる光景が蘇った。

「は、はじめ………」

「よろしい!」

 名前で呼ぶと満足したのか外つ……春は笑った。そして──

「よろしくねっ春人!」

 元気よく言い放ち外へ出ていった。

───また、微かに記憶が蘇った気がした。

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