1つ目、名前は何と申す
「はぁ~今日は疲れた……」
俺は風呂に入り、どっと出た疲れを癒していた。演技は意外と疲れるのだな……
「どうしてそんなに疲れている?」
「いつ入って来たのお前!?」
いつの間にか目の前にはアルスがいた。怖いよ!
「お、お風呂の鍵が開いてたから……」
「もじもじするな!気持ち悪い!」
なんなのこいつ!
「で、何があったんだ?」
アルスがいきなり真面目な顔をしたので、答えるしかなかった。
「女性を言葉で攻めて泣かせた」
「よし、警察を呼ぶから待ってろ」
「待って!それじゃ僕が悪人だ!」
「さっきの説明からしてどっからどうみても悪人だろう……」
ぐぬぬ……。今、その女性から攻撃をしかけてきたと言っても信じて貰えないだろう。
「男だと思っていた外塚春が実は女だった。いやぁ、おもしろかったよ春人」
アルスは少し笑っていた。
「え、知ってたの?」
俺は驚くことしかできなかった。
放課後の教室に戻る。
「3つ‥‥‥?」
「ああ、では1つ目!」
俺がでかい声を出したせいか彼女は驚いていた。
「名前を教えて」
「え、名前?」
まず1つ目は名前だ、これが分からなきゃ始まらない。俺はクラスメイトでもよく話す奴じゃないと顔も名前も覚えないからな。
「そ、外塚春だよ…」
そとつかはじめ………なるほど男性でも女性でも使える名前だな。
「はじめか……よし覚えた。では2つ目だ。」
次に俺は核心を突く質問をした。




