何でもするか?──じゃあ3つの俺の言う事を聞いてくれ
少女は自分の姿を確認し、慌てて服装を整え顔を赤らめていた。
「えっと………これは……」
ありがとう、と心の中で思ったが特に理由が無かった。無かった!そもそもこいつは俺に暴力を振るって来た奴だ!そんな奴はありがたみなんてあるか!!仕返ししてやる!
「おいお前!」
「な、なんだ………!」
勢いよく声を発した。彼女は少しびっくりして肩をびくっとさせた。いけないいけない驚かしてしまった。一番驚いたのは俺だが………
「お前はどうしたい?」
俺は無表情で彼女に迫った。
「こ、この事は誰にも言わないでほしい…です」
待ってたよこの反応、おもしろいなあ!!!
俺的には満足し、もちろん誰にも言うつもりもない。でもこれはあの現象で起こった出来事なのではないのだろうか、そんな気がする。なので続行しちゃうぞっ☆……仕返しもしないとだし。
「へえ~誰にも言わないでほしい……ねぇ…」
俺は意地悪くそう言い、さらに続けた。
「さっき俺が見てしまった時は暴力で解決しようとしたよね?」
彼女はうっ…と反応をし、少し下を向いた。いいねいいね……もっともっと引き伸ばすぞ♡俺は彼女の周りをゆっくりと歩き、彼女の顎を指で触り顔をこちらの顔に近づけた。
「それで、言わないでほしい?ちょっと自分勝手すぎやしません?……どうです?」
それは‥‥と彼女は言い、目をそらし、
「……何でもします……」
小言でそう言ったのだ。意外と早くその言葉を言った。
「何でもするって言ったよね?」
俺は少し微笑み、言った。
「うん………」
彼女は半泣き状態でそう返答しました。もう少し抵抗しなさい……。ちとやりすぎたか‥‥女の子を泣かせてしまった、少し悪い事をしてしまった。きっと彼女は俺の事を悪魔だと思ってしまっている。……終わりにしよう。
「悪かったな……」
「え?」
俺は謝り、
「では俺の言う事を3つ、3つ聞いてもらう」
まあ、終わりにするのは俺の演技だけなんだけどねっ