やはりこの学園は間違っている。(2)
席に座りこのクラスの構造を確かめる。なるほど……グループに分かれてるな。あの5人が聖職者、そこらにいる数10名が貴族、そして俺ら20人ちょっとが平民‥‥って感じか……。
「フランス革命でも起こす気かよ……」
俺が心の中で想像していると、そんな声が聞こえた。
「!?」
俺はびっくりて、周りを見渡したが声の発信元はわからずじまいだった。
「どうした春人、フランス革命ならぬクラス革命を起こす気か?」
天上界人のアルスが真顔で聞いてきた。
「お前って人の心とか読めるの?」
「まあな」
まじかよ。
「嘘だ」
嘘かよ!!少し信じちまったじゃないか!
「そんな事より6時間目体育だぞ」
「そうだった!行こうぜ!」
さっきまでの疑問は消えていた。
6時間目終了・SHR後~
「うわぁ……疲れた。」
今日の体育はバスケットボールで、特攻隊員の俺はひたすらシュートしまくった。
「お・つ・か・れ」
隣で小百合がそう言ってきた。
「いいよなー女子は卓球で」
「卓球だって疲れるよ」
そんなやり取りをしていると俺はあることに気づく
「鞄が‥‥ない!!」
いつも持ち帰っている鞄がないのだ。
「学校かな?ちょっといってくる!」
「先に帰ってるよー!」
俺は学園に向かって走り出した。
そして走る事数分!教室の近くまでこれた!
さて…、出陣!!俺は教室の扉に手をかけ
ガラッッ!!
開けた。
「…………」
「…………」
夕日の輝きが降り注ぐ教室内に、着替えている生徒がいた。しかもサラシを巻いていた。