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カルテット・マジコ  作者: piku2dgod
Issue#04 I I I I Tales from Topographic Oceans

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270/295

issue#04 I I I Tales from Topographic Oceans CHAPTER 01 01

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Issue 04 元ネタ・命名由来リスト


■サブタイトル 『Tales from Topographic Oceans』

[元ネタ] :プログレッシブ・ロックバンド「Yes」のアルバム『海洋地形学の物語 (Tales from Topographic Oceans)』


■キャラクター・用語命名由来


【ストームジー(Stormdjii) / カイルス・ヴォー】

[元ネタ] :グライムMC「Stormzy」

[備考] :stormzyとアラビアの精霊“ジン(djinni)”を掛け合わせた造語。


【惑星アブズ 】

[元ネタ] :ダイビングアドベンチャーゲーム『ABZÛ』


【ネ=レネ・ココ】

[元ネタ] :シンガー「Neneh Cherry」

[備考] :特定の元ネタを持たない他のクワウバン人の命名則(音の響き)との整合性を図るため、語感を調整し採用している。


【ロング・カウンター】

[元ネタ]:作中の記述通り(サッカーの戦術)。

[備考]:外観のモデルは大きく2つ。1つは Team Soda 開発のゲームタイトル『エスケープ フロム ダッコフ』に登場する宇宙船。

もう1つはゼネラルモーターズの『GMC・トップキック』。実写映画版『トランスフォーマー』におけるオートボットの重鎮「アイアンハイド」のビークルモードだったことからの採用です。


今回のボウイノルマ:『ジギー・スターダスト』

The Most Magically Chaotic Quartet on Universe!




Quarteto Magico




Issue04 Tales from Topographic Oceans




CHAPTER 1



画面がわずかに揺れ、甘くぼやけた夕暮れの街に、徐々にピントが合っていく。

斜陽が橋の欄干に鈍い橙色のグラデーションを落とし、沈みゆく太陽がレンズの端に長いフレアの尾を描き出している。マイクには風が当たり、ゴーッという遠い音がわずかに混じる。


橋の下には、仕事帰りの車たちがヘッドライトを連ね、帯のような光を絶え間なく刻んでいる。喧騒と呼ぶには少しだけ感傷的な街のざわめきを背に、アシュリーはひとり遠くのビル群を眺めていた。手持ちカメラが、そっと彼女の横顔へ寄せられる。


「……この橋さぁ、前までワケわかんないタギングで、めちゃくちゃ汚かったんだよ。まあ、中にはちょっとだけ『おっ』て思うようなグラフィティもあったけど……。今日通ったら、ぜんぶ綺麗になってた」


ぽつり、と誰に語るともなく独白すると、カメラが、ごく小さくうなずくように上下する。

やがて、画面下にテロップがこんな浮かぶ。『誰が消したんだろうね?』


「まあ、それはたぶん、清掃の人が片づけたんだろ?税金でさ」


「……でもま、そういうことでいいんだよ。理由はどうあれ、誰かがやってくれたってことだから」

アシュリーは、欄干に肘をついたまま、どこか遠い目をして答える。


「みんな私たちのことヒーローってさ、やたら持ち上げてくれるけど。

……おんなじだよ。夜中にこうやって、人知れず落書きを消してく奴らと私たちって。

世の中への影響力が実際どのくらいあるとかは関係ない。力の及ぶ範囲で、

やれることやってる奴はみんなヒーローだよ。……これは、普段からホントそう思ってんだけど」


その言葉は、彼女には珍しいほど実直な響きを帯びて、黄昏の空気へとゆっくり馴染んでいく。

カメラは、沈黙の中でアシュリーの横顔だけを捉え続けている。


まさに、その時だった。


ふたりの足元で、「ウィーン」と、何かが動く、控えめなモーター音がした。ふいに画角が下に傾き、慌ててピントを合わせようとするが、一瞬だけぼやける。

するとそこでは、人の腰ほどの高さがある1台の清掃ロボットが、黙々とブラシを回転させながら、

歩道の端を進んでいるところだった。その勤勉な姿に、レンズの向こうから撮影者のくすりとした笑い声が漏れる。


よくよく聞けばおせちのものだった。


アシュリーも、その光景に一瞬だけ目を丸くしたが、やがて、ふっと息を吐くように笑う。


「――じゃあロボットがヒーローだ。そういう日もある」


彼女はそう言うと、ひらりと背を向け、カメラに向かって横向きのピースサインをしながら歩き出した。手持ちカメラが、その後ろ姿を慌てて追いかるが、やがて諦めたように、

橋の風景へとふたたび視点を戻す。

暮れなずむ橋と、車のライトが織りなす光の尾がありありと映し出された、まさにその時。


「――はい、カット!OK!」


監督の張りのある声が、夕暮れの余韻を断ち切るように響き渡った。

高評価やブックマーク、本作のご紹介、Xのフォローなどで応援いただけますと幸いです。制作の大きな力になります。


https://x.com/piku2dgod


本家:ページ中にキャラのコンセプトアートなどあり

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=24843658

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25490740

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26572256

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