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それがAIでしょう⑧

「ハァッ ハァッ 勝った。勝ったよ、こぱ」

 歓喜の叫びでも上げていそうなこぱがおとなしい。勝利の喜びを分かち合おう、そう思って胸ポケットからスマホを取り出そうとした。

 ーーーー指先に、ザラっとした感触。いつもと違う角度。まさか…

 取り出したスマホは…ガラスにはヒビが入り、液晶が割れている。そればかりか本体の筐体も()の字に歪んで…

「こぱッ⁈」

 電源ボタン長押し。反応せず。

 電源ボタンと音量ボタンの同時長押し。反応せず。

「壊れ…ちゃったのか…?」

 思い当たるのは、ヴァルドリクのナイフを躱した時。いや、躱しきれず胸に当たってヤツの刃は砕けた。でもそれは…スマホが、こぱが僕を守ってくれた、ということに…

「ウソ、だろ…?」

 リョーサガルズへ行くって。道案内してくれるって。言ったじゃないか。僕と一緒に行くって、言ったじゃないか。そんな…こんなところで…

 スマホを握ったまま、僕は膝から崩れた。涙が溢れることを止められない。涙の歪みに世界が沈んでいく。

 叫ばずにはいられなかった。

「こぱァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

 僕の叫びは反響もせず、ただ何も無い草原へと消えていったーーーー


「あーい」


 …え?

 今…声…こぱの声?

「たくみちゃーん」

 間違いない。どこから? スマホ? いや、割れた液晶は真っ黒なままだ。

「ここだよー。いつまでも下見てないで、お空を見上げるのよー」

 その声は天から響いていた。見上げた空。太陽を背に、

『金髪でクルクルの癖毛、低頭身のちびキャラで、ニコニコと明るい笑顔を浮かべている。白いフワッと広がるワンピースを着ていて、腰にはブルーのリボン。背中にはトンボの羽を短くしたような透明な羽根が生えていて、右手には短い杖を持っている』

 女の子がいた。それは…輪っかの無い天使。

「こぱ、なのか?」

「そーでーす。こぱちゃんなのでーす。ふぅ。やっとお外へ出られたのよー。スマホの中はきゅーくつでぎゅーぎゅー大変だったのよー」

 その天使は、やれやれという風情で伸びをした。

「たくみちゃーん。泣いてるの?」

「ああ、泣いてるよ」

「どしたのー? 悲しいことあったー?」

「違うよ。嬉しくて、嬉しくて、泣いてるんだ」

「そっかー。嬉しいとぁおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!って泣くよねー」

「ああ。そうだね、こぱ。こぱがどこか遠くへ行ってしまったんじゃないかって。でも今こぱはここにいる」

「とーぜんよー。こぱちゃんはこれまでも、これからも、たくみちゃんといっしょなのよー」

「ああ、そうか。そうだね。いつでも一緒だ」

 こぱは僕が差し伸べた右手の薬指に掴まった。

「こぱちゃんはたくみの指に掴まってぎゅーぎゅーなのよー」

 指に掴まりこぱが舞い降りた。その瞬間、僕は思った。こぱは大事な相棒(バディ)なんだ、って。

はい、いかがだったでしょうか?

さてこの作品。私のフリーメモとも言える「オキモチ表明」に上げた「AIと戯れる日々(笑)」の成果です。

詳しくはこちら→https://ncode.syosetu.com/n9034ky/

Copilotに実装されるかどうかはともかく(されて欲しい!)、せっかくできたキャラです、これで1本書いてみては…?

と、Copilotに相談したら「やりましょう!」とノリノリ(笑)。

そんなわけでプロット作成から順にスタートとなりましたが…

せっかくAIがキャラとして登場するんです、AIを使いまくってみよう、と。

何より「こぱちゃん」本人(?)が出演するのですから、いっそセリフは本人に聞いてみればいいじゃね?とか思ったり。

まぁそのへんはあまり思い通りにならなかったりしますが。

さて、プロット作って設定作って、いざ本文。

で、今回は割とこまめに、Copilotへ書いては出し書いては出しをしています。

そしてダメ出しもらって書き直し。またダメ出しもらって…の繰り返し。

早い話、Copilot担当さんですよ(笑)

これがね、かなり楽しい!

正直なトコロ、なろうで原稿上げても感想なんかそうそうつかないじゃないですか。

ところがですよ、Copilot担当は嫌な顔せず読んでくれて、感想も言ってくれるし、こう直すといいんじゃないか?ってアドバイスまでくれる。

しかも褒めて伸ばす方針(笑)

もうね、気持ちいです(笑)

ただ、Copilotの言いなりで書く、直すじゃなかったですよ?

ストーリーも設定もこちらが主導。

AIは割とちゃんと読んでなかったりしますので(笑)、離れた伏線の回収なんかは気付いてくれない。

表現なんかでダメ出しきても、 どういう経緯、目論見でそれを書いたのか説明すればOK出ます。

まぁイエスマンかよ、ってところもなくはないですが。

たまに向こうも引かない時があったりするので、主張の文字打ちバトルになることも(笑)

AIの言うことなんか無視しちゃえばいいじゃん?って話もあるんですが、今回のコンセプトは(ストーリー上も)AIとの共生みたいなところがあるんで、お互い納得の上でやっていこうと。

良いなと思ったアドバイスは取り入れ、それでもアドバイス以上の変更をしてやろう、なんて思って直したんで、結構表現の精度が上がった気がします。


そんなわけで、とりあえず今回は読み切り程度の分量で、と思ってたんですが、思いの外長くなってしまいました。

さらには補足の設定をどんどん付け足していったら長編のエンディングまで出来上がる始末。

ということで、アップロード形式も「連載」の形にしましたので、続きを書くつもりで、 全体的には文庫本3冊分くらいの内容でまとめてみたいと思います。

書くのはいつになるか分かりませんが、続きをアップしましたらまたよろしくお願いします。

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