8.最終話 結果的に…
おそらく最終的に2男1女を儲けた。ウィルはイケメンでTHE王子様って感じだし。私もウィルに目を付けられるくらいだからそれなりの見目なんだろうなぁ。
我が子は皆可愛いです!長男のフレディはキョウディッシュ王国の王太子としての自覚があるようでかなりしっかり者です。
次男のエディは自分が長男のスペアって自覚してるのかな?それでも、性根を腐らせたりせずに真っ直ぐに育っています。
長女のエヴァは……いつも「お兄様~」ってブラコン気味です。
今日はアールディクス王国より私の両親がやってきます。―――孫に会いに。娘はいいのか?と思ってしまう。
「久しぶりに会って、フレディもエディも男前が増したんじゃないか?」
「お父様、お母様お久しぶりのところ申し訳ありませんが、まずは陛下に挨拶をするのが一番にすることでは?」
その陛下だが…お父様と同じようなことを言っている。
「おじい様、国王としてもっと威厳を持ってください」
「そ、そうか?」
フレディに窘められている。孫と戯れるのが精神的安定剤みたいなんだけどなぁ。陛下にとって。
そんな陛下を見て、私のお父様はドヤ顔。
『うちは公爵家だから気にしない』とでも言いたげ。そんな二人がバチバチと目で火花を飛ばしている。
「おじい様達、二人してそんなにバチバチと火花を飛ばすようなことをしないで下さい。エヴァが怯えております」
エヴァがエディの服を掴んで後ろからそっと二人を見ている。
「大丈夫だよ。おじい様達は喧嘩をしているわけじゃないよ」
「そうそう、次のエヴァの誕生日プレゼントはどうしようかって目でお話をしていたんだ」
「…そうなの?」
怯えてるエヴァは可愛い。お父様、嘘はいけませんよ。
「エヴァはねぇ、キレイでキラキラしてるものが好きなの!」
二人とも!甘やかさないで下さいよ!宝石は不可!ガラス玉にしてください。
実際フレディもエディも男前が上がって、縁談話がたくさん来ている。フレディもウィルみたいに恋愛結婚できるといいんだけど、難易度が高いのかなぁ?
「ウィル、婚約者っていたの?」
「ああ、まぁ。でもなぁ、夜会でフィオナを見初めてすぐに婚約は解消した。不誠実にはなりたくないからな。向こうも想い人がいたみたいだし?円満婚約解消だったけど、どうした?」
「フレディもエディも婚約者がいた方がいいのかなぁ?って」
「まわりがどうこうじゃなくて、自分で見つけてくればいいんじゃねーか?」
「そっか。「是非うちの子と婚約を!」とかいう手紙とか多いから困ってたのよね」
そういうわけで、特別に婚約者を持たずに自分で探せというのが我が家の家訓となった。
「エヴァはどうしよう?」
「ハァ?嫁にやらん!」
これは……そのうち誰か連れてくるのを待とう。
END
どこの親父も「娘は嫁にやらん!」って言ってるんですね。自分は嫁に貰っておいて、不条理ですよね?
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