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-99- その後

 出世するのはいいとして、出世した後をどうするのか? というその後の方針が無ければ、第二次大戦の日本軍のように守勢に立たされることになるのは必定だ。私は出世したら自分の職場をコレコレにしたい…と思っている人こそ出世する価値があるのです。最近、どうもその後が悪い人々が増えているのは困りものです。反省をっ!!^^

 会社の方針に反旗を(ひるがえ)し、ブラック・リストに載った取締役・営業部長の月代(つきしろ)は、管理職を解かれて出世の道から遠ざけられ、五十路の坂にさしかかろうとしていた。仕事面の実力は十分にある男だけに、経営陣の一角からは惜しまれる存在でもあった。月代が会社に反旗を翻した後、新たに取締役・営業部長として経営陣に加わった雲間(くもま)は、その後、間違った経営方針を立て会社を窮地に追いやる原因を作ろうとしていた。月代は解雇を覚悟で労働組合のトップとして経営陣に詰めより、間違いを正そうとした。経営陣は月代が以前、会社の経営方針に反旗を翻し、管理職を解かれた経緯を知っていたから、役員会議を開いた。

「月代元部長の見解ですが、どう思われます?」

「彼の策提した経営方針は一理あるように思えるのですが…」

 経営陣では少数派の彦川が月代を擁護した。月代が会社に反旗を翻したその後、会社は月代の言ったとおりの経営状態になり、対応を迫られた過去が経営陣全員の脳裏を(かす)めた。会社の経営方針はその後、月代が提唱した方針へと改められ、回復へと大きく舵を切った。その後、月代はふたたび管理職へと返り咲いた。

 その後がどうなるか? の先々を見定め、戦略を立てられる人物を出世さする人事が組織には必求められるんですね。^^


                   完

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