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-8- 執念

 何がなんでも出世するぞっ! と執念のように意気込み、党代表選に出馬した第一候補は、ありとあらゆる手段を駆使して党を牛耳り、党代表の決選投票まで進出したのである。

「先生、やりましたね…」

「ああ、まあね…。やはり実力かな」

 第一候補はニンマリと笑みを浮かべ(わら)った。ところが、第一候補は、残念ながら政治の力量に欠けていた。ただ、出世したい…という執念だけは強く、闘志を燃やしていたのである。

「あとはアレで…」

「アレか…。ナニでもいいよ…」

「は、はいっ!」

 一方、政治能力に長けた第二候補には残念ながら様々な手段を党内で駆使する力量はなかった。しかし、温厚な人望により票を伸ばし、決選投票まで勝ち進んだ。かくして、決選投票は力量のない執念か、将又(はたまた)、力量のある人望か? の二択に委ねられたのである。

 そして、その結果は?^^ 皆さんのご想像にお任せ致します。^^ ただ一つ言えるのは、結果がどうであれ、力量がなく執念だけで出馬した候補が政治を左右するというのは、如何なものでしょうか…。^^ 国民にとっていい迷惑なのは疑う余地がございません。誠に失礼とは存じますが、政治家諸氏にはこの一点の自問自答をお願い致すところでございます。^^ 


                   完

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