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-69- 流れ

 出世するには流れを(つか)む能力がいる。これは持って生まれたその人に備わった天性ですから、無い者が流れを掴むことは残念ながら出来ません。^^

 葛川(くずかわ)は出世への流れを見定めていた。今、いい条件を提示してきた常務派に付けばそれなりのポストは約束されていた。一方、専務派が提示してきた条件は、常務派よりは悪かった。だが、葛川は静かに出世の流れを読んだ。よく考えれば、常務派の流れは出世に逆行しているように思えたのである。そこへいくと、専務派が提示した条件は悪かったが、出世への順当な本流のように思えたのである。だから、葛川は専務派へ付くことにした。

 ひと月後、葛川の読み通り、出世への流れは大きく専務派へと傾いたのである。

「葛川君、有難う…」

 葛川に専務の餅田(もちだ)が笑顔で握手を求めた。

「い、いいえ…」

 たじろぎながら、葛川は餅田の握手に応じた。二人は美味(おい)しい葛餅(くずもち)になったのである。^^

 このように、出世への流れを掴める人は、スンナリと出世していくことになります。残念ながら、掴めない人はその限りではありません。^^


                   完

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