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-57- 追いかける

 出世は、あとからついてくるもので追いかけるものではないようです。^^

 とある中堅会社で勤務する太山(ふとやま)は出世することに執念を燃やしていた。だが、いっこうにお呼びがかからず、太山は係長心得のまま、空しく勤務する日々を送っていた。

「太山係長心得、係長がお呼びです…」

「はい…」

 係長心得と平社員の違いが今一、分からない太山は、偉ぶらずに返した。

「…ああ、太山さん。私、春から別の課の課長へ異動するそうです。今日、内示が出ました…。ですから。新しい課長には何かとアドバイスして助けてあげて下さい…」

「はあ、分かりました…」

 太山には相変わらずお呼びがかからず、異動の内示はなかったから、また、ダメか…という気分で太山は応諾した。

『出世を追いかけてもダメなんだな…』

 これが、自分のデスクの椅子に座ったときの包み隠さない太山の真情である。

 出世は追いかけるものではないようですね。^^


                   完

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