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-55- 油断

 出世したからといって油断すれば出世以前に戻ることになる。振出しに戻る訳ですね。^^

 麦倉は、ようやく困らない程度の金額を手に入れる身になろうとしていた。所謂(いわゆる)、小金持ちに、である。^^ 麦倉は今までの生活が嘘のような心地だった。

「よかったですねっ! 麦倉さんっ!」

「はあ、まあ…」

 風向きがよくなれば、人は(なび)くものである。今まで、そこにいたのか…とも声をかけなかった者さえ近づいてきて、麦倉に声をかけた。麦倉としては満更でもなかったが、それでも少し腹立たしかった。怒りを敵と思え・・とは、誰かさんの言葉だが、怒りを覚えたということは麦倉に少なからず(おご)(たかぶ)る心が芽生えた・・ということである。心に油断が生じたのだ。その油断を放置するかしないかは本人次第だが、麦倉は放置してしまった。その奢りが小金持ちになった小さな出世をご破算にしてしまったのである。

 少し出世したからといって油断すれば振出しに戻りますから、奢ってはいけないという教訓になるでしょうか。^^


                   完

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