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-45- タフ

 心身ともタフ[頑丈で逞{たくま}しい様子]に活動出来なければ、出世したとしても何の意味もない。痩せ衰え、健康を考えながら生活する身の上では、出世が返って負担になる訳です。^^

 とある町役場である。仕事はサッパリ出来ない日下(くさか)だが、ただ一つの彼の取り得はタフなことだった。

「おはようっ! 日下君はいつも朝が早いねっ!」

「あっ! 課長、おはようございます。妻が作る朝ご飯がいつも楽しみで、ついつい早く起きてしまいまして…」

「そりゃ、結構なことだ。奥さんは料理が得意なのかい?」

「ええ、調理師免許を持ってるもんですから…」

「大したもんだ…。私も、そんな連れあいが欲しかったよ」

「料理はダメなんですか?」

「ダメなんてもんじゃない、サッパリだ。ははは…」

 課長の月岡は思わず苦笑した。

「僕は仕事がサッパリですが…」

「いいじゃないか、タフなんだから君は…。まあ、出世は難しいだろうが、ははは…」

「はあ…」

 日下は、何がははは…だっ! とは瞬間、思ったが、それもそうだな…と気づき、怒りを鎮めた。

 心身ともタフで日々を暮らせることの方が、出世するより大事だという結論に至ります。^^


                   完

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