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-38- 総選挙

 いよいよ衆議院が解散される運びとなり、議長が解散詔書を開け、直立した。

「ただいま憲法第七条により天皇陛下から詔書が発せられた旨、内閣総理大臣から伝達されましたので、これを朗読致します。[起立]…日本国憲法第七条の規定により衆議院を解散する! 御名御璽 ◇▽年○△月●□日 内閣総理大臣 ◎◎ ◎◎」

『バンザァ~~イ! バンザァ~~イ!』『バンザァ~~イ! バンザァ~~イ! バンザァ~~イ!』『バンザァ~~イ! バンザァ~~イ! バンザァ~~イ!』… … … … …

 全議員が起立し、与党議員から万歳三唱が一斉(いっせい)に響き渡った。皆さんがよくテレビで目にされる解散風景である。で、数日後から、いよいよ総選挙となる訳です。^^

 とある年の総選挙である。とある議員がとある飲み屋で一杯やりながら親友と本音を漏らし合っている。

「いや…ココだけの話だがね。私もそろそろ出世したいのよ…」

「君は出世するよ。…確か、十期目だったか?」

「ああ、十期目だ…」

「受かったあとが問題だな。トップが遠い君だったからね…」

「ああ、宜しく頼むよ…」

「まあ、出来るだけのことはさせてもらうよ」

 とある議員の選対本部長は笑いながら手を差し伸べ、二人は固い握手を交わした。

 そうこうして、衆議院選挙の投開票が実施され、とある議員はマスコミの予想通り、危なげなく当選を果たした。だが、ここからが、とある議員の出世への船出となる毎回のパターンが始まったのである。

 議員さんは、総選挙のあとが出世の始まりなんですね。^^


                   完

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