-23- 器(うつわ)
人には持って生まれた器というものがある。その器、以上のことを望んで出世を果たそうとしても、出世の方から『あなたは、その器じゃないですから…』などとニンマリ哂われて逃げられるに違いない。^^ 誠にもってお悔やみを申し上げるとしか言いようがない話になる訳です。^^ 器が大きい人の場合は、立ち向かう状況に敗北したとしても、再起を図ろう…と、ひとまずは撤収して力を蓄える道を選ぶような気がします。徳川家康公なんかは、太閤様の臣下となって大阪城へ出仕ましたからね。^^
「ダメでしたわね…」
「ああ、まあな…。まあ、いいじゃないか。ははは…次回を期そう!」
党の代表戦に僅差で敗れた某候補は妻に慰められ、高らかに呵った。
この人物は党の新代表体制に従い、もう一度、自分を磨き直そうと打診があった総務会長の要職を応諾し、就任したのである。なんとも器の大きい人だ…と、党内議員達から人望を高める結果を招き、十数年後、新代表に選出されることとなった。そしてついに、大願成就の国政トップの地位に着任したのだった。
大器晩成という四字熟語がありますが、器が大きい人は、無理をしなくても自然と出世するものなんですね。ご参考までに…。^^
完




