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-20- 計算づく

 出世は計算づくで出来るものではない。手回しとかの手段は多少は必要だろうが、最終的に出世出来るポイントは? と問えば、人望と能力に委ねられる。私なんかの場合だと、どちらもなかった・・という他はありません。残念っ!^^

 駿馬(しゅんめ)は計算づくで、いつの間にかとある中央官庁の官房審議官にまで出世していた。計算づくで仕事が出来るとなれば、出世の方から近づいてくるというものである。一方、同級生の驢馬(ろば)は? といえば、出世したい願望に駆られていたが、どういう訳か出世には縁遠く、一地方機関の局長止まりで停滞していた。計算づくの出世が苦手な驢馬だったが、人望があり、健康だけは人一倍自信があるだけの男だった。だが、二十年後、駿馬の出世は水泡と期したのである。計算づくが祟って、発覚した事態に弁明できず、ついに次官に昇格出来ず失脚したのだった。奇跡が起き、一地方機関の局長に甘んじていた驢馬にお呼びがかかり、中央官庁へ栄転、そしてついには次官にまで上り詰めたのだから驚きである。

 このお話のように、出世は計算づくでするものではないようです。^^


                   完

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