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-19- 実力

 ありとあらゆる手を尽くして出世したとしても、その人物に実力がなければ、その組織下で生きる人々は不幸になる。言わせて頂きますが、国家もそうですよ。^^

 窪岡は対抗馬の沼草を蹴落として、ついにとある首長に就任した。ところが、数年後、ひょんなことで窪岡のハラスメントが発覚し、議会は紛糾の度を強めた。その勢いは次第に増幅され、メディアの報道の過熱もあり、挙句の果てには不信任決議案が議会で可決されるに及んだ。首長である窪岡は議会を解散するか、あるいは辞任するかの選択に迫られたのである。国営放送のとある有名番組ではないが、そのときの窪岡の心境に分け入ってみよう。^^

『それにしても迂闊(うかつ)だった。ここまで出世したんだから、もうこの辺りでいいか…』

 と、辞任の道へ(かじ)を切るのか、あるいは…

『いやいや、私に落ち度はない。スキャンダラスに盛られた一件に屈してはいけない。よしっ! ここはひとまず議会の解散に打って出よう!』

 と、()えて議会と一戦交える覚悟をするか? の二択である。あなたは、どう考えますか?^^

 怪我も実力の内だと、よく言われます。迂闊な言動でハラスメントの嫌疑をかけられた事実は、(いず)れにせよ油断したという実力のなさを披歴するでしょう。まあ、自分を見つめ直して撤収するしかないと思われますが、出世するには、取り仕切れる実力がなければダメということになりますかね。^^


※ 議会を解散せずに失職し、やり直しの知事選挙に立候補するという第三の選択肢もあるようです。^^


                   完

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