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-1- 出世

 生きている限り、誰しも出世はしたいだろう。これからお話する100話は出世を描くお話の数々です。残念ながら、私は大して出世が出来ませんでしたが…。^^

 とある中央官庁である。課長の魚目に係長の鹿崎が(たず)ねている。

「どうなんでしょう?」

「なにが…?」

「次の人事ですよ」

「君か…。浮きも沈みもしない君だからねぇ~」

「分かりませんか…」

「気になるかい?」

「ええ、まあ…。もう年ですから、そろそろ…」

 掛け合い漫才のように二人は問答を重ねた。そこへ、誰が見ても次は課長補佐だろう…と思える係長、牛毛がニンマリしながら通りかかった。

「何かありましたか…?」

「いや、別に…」

 気まずく感じた牛毛は、サッ! と自分のデスクへ(きびす)を返した。

 そのひと月後である。奇跡が起きた。誰が見ても無理だろう…と思えた鹿崎が課長補佐に抜擢(ばってき)されたのである。

「どうも…」

 辞令を受け取った鹿崎はニンマリしながら牛毛の前を横切った。

「…」

 牛毛は無言で腹立たしくスルーした。

 このように、出世は状況によりどう変化するか分からない未確定要素を秘めているのです。皆さん、(あきら)めず頑張って下さい!^^


                   完

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