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2話 人に出会った

森で生きていくと決めたためすぐに食料を集めなければならない。

 そう意気込んだはいいものの食料が見つからない。この森には、食べられる植物もなく、動物もいなさそうだ。


 このままだとさっきのゴブリンを食べなければならないため、すぐに見つけたいのだが…。


「そろそろ諦めないとダメか?」


 太陽もそろそろ暮れそうで、戻らないと方角がわからなくなりそうなので戻らないと行けないな。


 そう思っていたら、悲鳴が聞こえてきた。聞こえてきた方向へ行って見ると、魔物が馬車を襲っているのが見えた。中には人がみえる。

 助ける義理はないのだが、人を見捨てるのは何か嫌なので、助けることにする。襲っているのは、ウルフ系の魔物。


 状況は俺は背後をとっている形絶好のチャンスなので逃がさないように、小型になり、油断させて近づく。狙い通り、獲物だと思って突っ込んできた為、手を剣に変化させ、突き刺した。


 だが、そのウルフは回避の行動をとってきた為、倒せはしなかったが、脇腹を深く切り裂いた為、動きが鈍いところを、首を切って倒せた。


「なんとか倒せたな」


 相手の背後を取れたのでうまく傷を負わせれたが、普通に戦っても無傷では勝てなかったと思う。


 そんなことを考えていたら中から女性が出てきた。若めの20代くらいの人で結構元気が有り余ってるテンション高めの人だ。


「助けてくれてありがとう。君が倒してくれたんだよね?」

「ああ、そうだ。怪我はなさそうでよかった。それじゃ」


 今はなんとなく人と関わりたくないので、すぐに立ち去ろうとしたのだが、


「待って、お礼をさせて!命の恩人を何もせずに返すわけにはいかないから」


 そう言ってきた為、ひとまずお礼は貰うことにした。


「とりあえず馬車に乗って話そうよ」


 馬車は壊されていない為乗せてもらうことにした。


「とりあえず名乗ろうか。私は、カルメって言うの。きみは?」


 俺の名前か…

 俺には名前がないんだよな。呼ばれ方は番号でs-137と呼ばれていたから名前がない。

 …いや名前ならあったな同じ実験体の仲間につけられた名前があった。


「俺の名前はオルタだ」

「オルタっていうんだね。改めてありがとう。君がいなかったら私は普通に死んでたね。」

「それなんだがなんでこんなところを女性1人で進んでるんだ?」


「えーとね、まず私って商人なんだけど、この森って他の街から目指してる街まで結構な近道なんだよね。いつもはあんまり魔物が出ないからそこそこ安全なんだよね。まあ、安全と言ってもゴブリンが出るからあまり人は通らないんだけどね。こう見えても私はゴブリンくらいなら倒せるから大丈夫だからね。」


 なるほど商人なのか。だったら…


「お礼の件だけど、お礼を少なくしていいから、色々情報をくれないか?特に常識や、自由な人が生きていく方法を教えてくれ。」

「別に情報は無料でいいよ。そして私も2つくらい聞いてもいいかな?」


「なんだ?」

「あなたはなんでこんなところに一人でいるの?そして、さっき手を剣にしたり、大きくなったりなどの謎のスキルは何?!」


 ...さっきまでもテンション高かったが、急に高くなったな。それにしてもここにいる理由か...。それに関しては俺もよくわかんないんだよな。気づいたらここにいたし。それに...


「スキルってなんだ?」

「え?スキルを知らないの?」

「ああ」

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