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【イースター・エッグ】その1

ゲーム始まって3週目。

パリスは3つ卵を取る。

今の所7つの卵を手に入れた。

特に何も指示は無いので問題は無い、 だがしかしパリスはここで一つの疑問が芽生えた。


(・・・・・何だこれは?)


大の大人5人がただ只管卵を取っているだけである。

こんな物見ていて面白いのか?

マンボーが言った通り、 これが盛り上がるとは思えない。

一体何を考えて・・・


「おい」

「はい?」


唐突に隣のミーシャから声をかけられる


「お前、 赤い卵何個持っている?」

「は?」


何でそんな事を言わなきゃならない、 と思うパリス。


「私の赤い卵以外の卵だったら譲ろう、 だから赤い卵を譲れ」

「・・・・・」


良く見ると他の者達もヒソヒソ話をしている。


「・・・なるほど」


最初のプリンセス・ケーキはしっかりと禁止事項の説明等が有ったが

さっきのルール説明では禁止事項は無かった。

単純なルール説明だったので深く気にしなかったが

恐らく自由に何でもやって良いと言う事なのだろう。

そしてミーシャの発言から推測して、 恐らくは【赤い卵を集めろ】という類の卵を引いた。

と言う事なのだろう。


そしてこのプレイヤー達の右往左往を見て楽しむ。

そういう類の悪趣味な見世物だと認識した。


現在のパリスの持っている卵は

指示が書かれた卵

【この卵を取ったらこれから取る卵の数は3つでなければならない】色:緑

紫卵2個

黄卵1個

緑卵1個

蒼卵2個


見事に赤色が無い。

確認している内にまたしても手番が回ってきた。

卵を三つドロー。


「・・・・・は?」


引いた卵は赤、 黒、 白の卵。

しかし赤と黒の卵にはそれぞれ指示が書いてあった。


【この卵を取ったら歩くときは片足立ちをしなければならない】

【この卵を取ったら座ってはならない】


片足で移動し自分の椅子の所まで戻る。

但し座らない。


「っ・・・」


パリスは苦悩した。

恐らく今の行動で自分が2個以上卵を引いた事がバレて居る筈だ。

明らかに可笑しいアクションを2つ取っているからだ。

更に自分が複数個卵を取らないといけないと言う事もバレている。


明らかなディスアドバンテージを背負ってしまった。


「一体如何するべきか・・・」

「おーっと、 マンボーさんスト―ップ!!」


見上げるとマンボーが止められていた。


「な、 何だ一体!!」

「指示を無視していました」

「指示? 卵に指示なんて・・・」


マンボーが良く見ると、 赤い卵にオレンジの文字で指示が書かれていた。


「え、 おい・・・」

「アウト―」

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