破れたページ
これが、俺が自由を求めた結果か。
解説してるやつ、結局お前は一体何だったんだ?
本当にシナリオだったのなら、書いている奴がいるのか?
読んでいる奴はどうだ?
とにかく、俺は誰の思い通りにもなりたくなかった。こうして欲しいとか、こうあってくれとか、俺の道は俺の意思で決めたかったんだ。
でも彼女を殺したくなかった。もっと幸せになってほしかった、これは本当だ。
人間は自由という言葉を作ったが、皮肉だ。本質的にその言葉を辿ることは不可能なんだから。
俺に自由はなかったし、リーシャにも結局自由はなかった。
もしこれが本なら、何人かは俺の言葉を読むのだろうか。
いいか
お前にも自由はない
お前は人生について、シナリオなどないと思っているかもしれない。自分を自由だと思っているかもしれない
何かを考えてそこにいると、何かを選んで生きてきたと
俺の事を嘲っていることだろう、どこかの作者が作った創造のキャラクターがシナリオ通りの行動をしただけだと、半ば笑いながら読んでいるのだろう
だがお前自身がお前に感知出来ない『解説』に動かされているのではないと言い切ることは出来るか?
お前の思考や行動は、本当にお前が決めているのか? 誰かに操られていないか? 学んできたものに、教えられてきたことに、誰かが決めたことに。人の声と、世間の目が行動の基準になっていないか
俺にはわからない
だから壊すしかなかったんだ
……本当に?
本当にこれしかなかったのか?
リーシャを殺すことが、本当に自由を得るためのカギだったのか?
―――"俺が求めていた自由って、どんなものだったんだっけ……?"




