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観戦する二人
ドキドキが止まらない。
心音が伝わらないか不安で仕方無い。
巽は何時でも私に笑ってくれた。
それがたまらなく嬉しかった。
何時も一緒。
かけがえの無い親友。
でも、親友という言葉に違和感を持つのに時間は要らなかった。
これが…恋と言うものだと気づくのには、時間は要らなかった。
ズキズキ心が痛い。
二人に対して腹が立つ。
あぁも簡単に好きと言えることが羨ましく、妬ましい。
結子を一番愛しているのはこの私なのに!
女同士はイケないことなのかもしれないと思って、結子が困るかもしれないと、苦しい気持ちで一杯の私の事を差し置いて…許さない!
それでも…それでも!
「巽の笑顔が好き。」
私は結子の為に笑い続ける。
こちらもこちらとて、相思相愛。
タイトルのパラレルの意味はそう言う事です。