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魔王城へ

【伝説の盾、鎧、剣を揃えし者はかのほこらより伝説の地へとその足を踏み入れるだろう】


世界地図で言うと左下の海の孤島に浮かぶ島にこの文言が書かれた石碑があるのだが、俺は知っているので行く必要はない。かのほこらというのももちろんわかっている。

船着き場にあるほこらのことだ。ネタバレ感満載だが、俺が作ったゲームだからしょうがない。


メリルのワープホールで船着き場に着いた俺たちはほこらの中へと入っていく。ほこらの中は広く、中央部分が水に囲まれている。ほこらの中央には銅製のマネキンが立っていた。


「なんか気持ち悪いっス」

「悪趣味」


アイとメリルが率直な感想を言ってくれた。ゲームを作ったときは細部にまではこだわらなかったからな。

俺はマネキンに伝説の盾と鎧を、そしてセゾンもまた持っていた伝説の剣をやはりマネキンに装備させた。

すると――


「うおわっ!!」


俺たちの体は宙に浮いて、水の中に見えない力で一斉に放り込まれた。




気付いた次の瞬間、魔王城が眼前にあった。


「あそこに魔王が……いてっ! いてっ! いてっ!」


アイとメリルとセゾンが空から降って来た。俺は三人に押しつぶされてしまう。


「いたたたっ……わっでっかいお城があるっス!」

「……あれが魔王城」

「異様な雰囲気がしますわね」


三人が俺の上で思い思いのことをもらす。お……重い。

こんなときになんだがそういえば伝説の装備品持ってこれない仕様になってるじゃんか。俺のばか。


その後すぐ三人が俺を下敷きにしていることに無事気付いてくれたので、アイとセゾンに平謝りされたのち俺たちは魔王城に足を踏み入れた。

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