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エルフの里

伝説の盾を手に入れた俺たちはアウンゼンの人たちから聞いた情報をもとにエルフの里を目指すことにした。エルフの里には残りの伝説装備の伝説の剣と鎧がある。それを手に入れればいよいよ魔王との決戦だ。


「途中のカタリロ城はカジノがあるだけだから無視していくぞ」


俺が二人に言うと、


「わかったっス」


「カジノは危険」


と二人とも納得してくれた。


エルフの里へ行くには迷いの森というトラップ満載のダンジョンを抜ける必要があるのだが、もちろんそんなものに俺が引っ掛かるはずもなくスイスイと正しい道を進んでいく。魔物も出てこないし、正しい道順を知らないものなら二時間はかかるダンジョンを俺たちはものの十分で通り抜けた。


エルフの里にたどり着いた俺たちを待っていたのは弓を構えたエルフたちだった。


「止まれ! 何者だ!」


若い男のエルフが声を荒らげる。


「勇者さまっス」


アイが俺を指差して答える。


「なに勇者とな」


「よっこらせ」っとエルフの長老が群衆の中から歩み出てくる。


「勇者というのは本当かえ」


「そうっス」


「ならばここに来た理由はこれかのう」


長老が手に持っているのは伝説の剣と鎧だった。剣と鎧は鈍色に輝いている。「カッコイイ」とメリルが呟く。


「これらはエルフに伝わる秘宝でのう。差し上げることは出来ん。だが預けることなら出来るぞい」


長老は「ただし」と付け置きしてから


「その代わりうちの者を一人同行させるがよいな」


と言う。とんとん拍子にことが進む。話しが早くて助かるが、もっとしっかりしたシナリオにすればよかったかなと少し反省する。


シュタッ。


と俺たちの前に一人の女のエルフが姿を見せた。


「初めまして。わたしはセゾンといいます。しばらくの間よろしくお願いします」


セゾンと名乗った若いエルフが一時的に俺たちの仲間になった。


「あたしはアイっス。よろしくっス」


「メリル。よろしく」


しかしパーティーは三人制なのでセゾンは戦闘には参加しない設定になっている。あくまで旅に同行するだけだ。

俺たちはセゾンを連れ気持ち新たにエルフの里を旅立った。

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