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武術会1

武術会は三人一組のパーティー同士で試合をし、勝ったパーティーが次の試合にというトーナメント形式で進む。たしかこの武術会の目標到達レベルは25くらいに設定しておいたはずだがどうだったかな。

俺たちは第一試合の一回戦目だった。闘技場にはすでに多くの観客が所狭しと集まっていた。黄色い声援や「早く始めろ」といった野太い声のヤジが飛ぶ。


「レベル99の力みせてやろうぜ」


「頑張るっス!」


「うん」


すると反対側から、


「おいおい昨日のお嬢ちゃんたちじゃないか」


と昨日メリルをイラつかせた連中が出て来た。うっとうしい奴らだがなかなかいい装備品をしている。


「勘弁してくれよ。弱い者いじめになっちゃうぜ」


「パッとやって終わらせようぜ」


会場からも「女子供は引っ込め!」といったヤジが聞こえてくる。


メリルが小さく身震いする。


「おいメリル手加減しろよ」


そっと耳元で言ってみたものの聞こえているのかいないのか


「……」

メリルは返事をしない。

審判が両パーティーの間に立った。


「それでは第一回戦、始めっ!」


「エレキショット」


「「「ぎゃぁあああぁぁぁっ!!!」」」


開始早々メリルの魔法が連中の体をかすめた。そしてあっけなく気絶した。


「勝負ありっ!」


会場が一瞬静かになったかと思うと、次の瞬間ワッと沸いた。

ここに出場している以上それなりに実力者なはずなのにかすめただけであの威力。人間相手には本気出せないな。それにしてもパッと終わったな。

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