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ゲームの世界

……ん……足の裏がこそばゆい。湿った感触がまとわりついてくる。頭と背中には硬いごつごつとした感触が……。

俺はゆっくりと目を開けた。すると二匹の野良犬が俺の足をベロベロと舐めまわしていた。


「うわっ!」


俺も驚いたが犬たちはそれ以上に驚いたのだろう、二匹の犬は飛び跳ねるようにそれぞれ一目散に走り去っていった。

そこで俺は自分が外にいることに気付いた。

さっきまで自分の部屋にいたはず、なのだが。


「どこだ、ここ?」


周りを見渡すと、レトロなヨーロッパ風の町並みが広がっていた。俺は広場にある噴水の横で倒れていたようだった。行き交う人々は皆コミケのレイヤーさんみたいな恰好をしている。こんなにも人がいるのに誰も俺を起こそうとしてくれなかったなんて。

あれ?そういえば人がたくさんいる割にはやたら静かな町だな。話し声が全く聞こえてこない。会話をしている人はいるのに。


俺は、井戸のそばで文字通り井戸端会議をしているおばさんたちに近寄って聞き耳を立ててみた。すると……無音。沈黙。口は動いているのに何も喋っていないぞこのおばさんたち。こわっ。


そこで俺は気付いた。


「……おい、うそだろ」


パソコンの画面に吸い込まれたような気がしたのは夢じゃなかったのか? というかここも夢なんじゃ――


「いてててっ」


思いっきりほっぺたをつねってみた。しっかり痛いじゃないか。


ということは、ここは俺の作った――


「ゲームの世界っ!?」

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