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プロローグ
「彼女が欲しい」
気が付くと俺は、自分の部屋でそう独り言ちていた。
もう俺は中学二年生。彼女の一人が居てもおかしくない年だ。それなのに、今まで彼女が出来たこともなく現在進行形で彼女が居ない。
ああ俺の人生は何て色味がないのだろうか。
女の子と全く話さない訳ではない。むしろ結構話している方だと思う。
それなら何がいけないのか、それは偏に女の子に対して非積極的だからなのではなかろうか。
もう少しでも女の子に積極的になればー
改めて思う。彼女が欲しいと。俺は静かに決意した。
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