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冥府より異世界超越者  作者: 並行双月
本編第1章
4/6

2.遭遇




「本当に異世界に来ちゃってたんだ....」


例の本で知ってたつもりだけど、いざ洞窟を出てみると予想以上に異世界だった。


地上から見て、空の半分ほどを占める惑星がゆっくりと自転をしていて、その下で、決して鳥ではない、何かが遥か上空を高速で横切っていくのが見えた。


さっきまでいた洞窟は森の中だったようで、ブロッコリーのようなものから、家がまるまる一軒入れそうなありえない大きさの木があっちこち見受けられた。


特にありえない大きさを持つ木には、いたるところに穴が空いていて、何かが住み着いているようにも見えた。


魔物かもしれないが、余程の神獣、それか魔王クラスの規格外でもない限り、オリハルゴンの体に傷が入ることはないだろうと考え、覗いてみることにした。


魂のエキスのおかげで身体能力が上がってるはずだと冥王から聞かされたが、ゴーレムになった今、どうなんだろう、と思い、少し助走をつけて、思いっきりジャンプしてみる。


地面を思いっきり蹴ると、周りの風景がかすれて、気付いたら洞窟の入り口がゴマ粒ぐらいの大きさになっていた。


予想を遥かに上回った高さに驚いてしまい、バランスが崩れて、背中から地面に衝突してしまった。


痛みはなく、鼓膜が破れるほどの轟音のあと、立ち上がると、自分を中心にして、半径4メートルぐらいのクーデターができていた。


どうやらゴーレムの性能と合わさってとんでもないことになっているらしい。


自分がやったのかと驚いていると、木の穴から次々とスライムが出てきた。


どうやらさっきの音に驚いて出てきてしまったらしい。


可愛らしい動きをするスライムに気を取られていると、


不意に、後ろから何かが当たる感触がした。


振り向くと、剣を振り下ろしたまま、目を見開いているフードを被った人がいた。


どうやら切られたらしい。


長い髪からして、おそらく女だろう。


フード女は一瞬驚きから硬直したようだが、すぐさま距離をとるため素早く後ろに飛んだ。


飛ぶ途中でフードが取れ、透き通るような肌に、整った容姿。なかなかの美人だった。


それと、なんとなくだが、彼女の周りに魔力が引き寄せられるようにまとわりついているのを感じた。


驚愕を隠せない彼女だったが、すぐさま魔法の詠唱をしながら、こちらへ突進してきた。


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