シュレッダー
遅れてしまいましたが、つづきでこぜーますでず。
「カァァアペラァァァァァァア!!!!!」
アンナはカペラに向かって走り出す。
「ノア、よく頑張ったわね。こんなにボロボロになっちゃって。」
カペラはノアに向かって語りかける。
アンナに一瞥もせずに。
「ぐっ!」
アンナに向かって空から剣が降ってくる。
一本、また一本。アンナの動きを止める為に。
防げば後ろに飛ばされてノアとの距離が縮まらない。
「お母さん…。アンナと…アンナと話を…!」
「さぁ、治癒をかけてあげるから立つのよ。」
カペラはノアに軽く触れる。
傷がたちまち回復し、ノアは快調を取り戻す。
しかし、ノアの顔色は良くならなかった。
青ざめた、絶望した顔。
カペラは本当に、ノアしか見ていないのである。
アンナの相手をしているのは間違いなくカペラだが、見ていない。
ノアに全力の愛を母親として注いでいる。
「ぐっ…!この剣、星剣か!?カペラァ!」
アンナは叫ぶ。
届く訳はない。カペラは完全に心を閉ざしている。
「お母さん…どうして…?」
「大丈夫よノア、私に任せて。」
「お母さん!」
ノアが叫ぶ。
一言で全てが伝わっている。
カペラは笑ったまま言う。
「良い子になさい。」
カペラはふと静かな事に気付く。
後ろを向いた瞬間、アンナと刺し違える。
「驚いたわね…誰だか知らないけど。」
「ダミアンを…魔王であった私の父、ドミオス・グレイヴを忘れたか!?…この瞳が、髪が、お前の閉ざしたどうしようもない心を抉ってくれるッ!私はお前を愛し、お前が愛した男の子だ!」
カペラは不快そうな顔をする。
「死にたいのかしら…?癪に触るわね。」
アンナに向かって雨のように星剣が降り注ぐ。
「どうなってる…!?幾つ星剣を…!」
アンナが大きくカペラから離れて悪態を吐く。
「[星の数だけある剣]だもの…星の数だけ本物の星剣があるのよ、ノアにはちょっと難しかったかしら?」
ノアにだけ、カペラは言う。
「あなたなりの捉え方で星剣を覚醒させたのは流石私の娘と言う他ないわ、ノア。あなたにはそれが羽に見えたのね。」
カペラは優しく声をかけたが、どこか苛ついた様に見えた。アンナを相手にしてしまったという事実が既にカペラの心を揺さぶっているのだ。心のどこかで隠れているアンナという忌避していた存在。本人がそうしたのか、それとも。
アンナは駆ける。
翔ける。
流れ星を潜って。
「…。」
どうしようもない気持ちを募らせる。
カペラも、アンナも。
ノアの呼びかけは耳に入らない。
どちらも二人共彼女を見てはいないのだから。
その間にも事は進む。
アンナがカペラに急接近したのだ。
「これならッ!」
「…ぐぅっ!…」
一筋。
アンナの剣がカペラの身体を傷つけた。
赤黒い血が飛ぶと同時にカペラの星剣がアンナを襲う。
「…あなたを意識する。それがこんなにも不快とはね。」
速さに慣れ、捌きながら距離を自ら取ったアンナにカペラは言う。
「でも、もう終わりにするわ。こんな世界は。」
カペラが手をかざす。
アンナは身構える。
それでも、誰もが想像し得ない事を彼女はやってのける。
「【脅停命令】。」
ノアは異変に気付く。大地が変わった事に。
ノアは気付く。風が止んだ事に。
ノアは気付く。世界が死んだ事に。
ノアは気付く。明けない夜になった事に。
ノアは気付く何もかもが変わり果てた事に。
ノアは気付く。
時が止まった事に。
「世界すら黙らせる。私に楯突くなら、なにもかも圧し殺してみせる。」
世の中不変じゃないなぁと思うことは多々ありますが、食の好みも例外ではないと思います。
カツ丼食べて胃もたれは歳のせいですが、そろそろこってりは食べれなさそうです。僕の大好きな軟弱な物って味が似通ってるんですが、味を変える方法は山の様にありますよね。ありませんかね?あると思うんです。頑張って食が細くならないよう頑張ります。
いや、べつに痩せすぎとかではないですけど。




