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星の魔女 ~3 cornered ~   作者: 羅偽
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【学祭編】 Ⅴ 高望み

元カレ、元カノといきなり対面するのは誰もが精神的に少なからずダメージを負う筈だ。

一時的でもお互いの想いが通っていた相手との再会。それに加え、今思っている相手が違うとなると更にややこしい。

それとも、人は一生他人と想いを通わせる事は出来ない生き物なのか。絶対にわかり合う事が出来ないのか。

だとしても、目の前で死なれた相手ともう一度会うなんて、とってもツイていない。


学園祭、火組連合対風組連合 第三ウェーブ。


風組連合が第二で放った打開策は見事に火組に抑えられ、変わらず火組が有利。

風組の次なる打開策は…。




「ガーッハッハッハァ!貴様がアンナ、そしてブランドだなぁ!掩蔽団守備隊隊長、タウラーンとは俺の事ッ!どれ程の実力か試させてもらう、行くぞセケル!」

そう言うとタウラーンの両肩の盾が開く。

中には橙色の球体が埋め込まれていた。

Invincible Gear Shield システム。

球体が盾を離れ浮遊し、そこから辛うじて視認できる薄い膜。球体より二回りほどの所にあるそれは、強力な防御壁。

そして、八つほどある内からセケルが両手に一つずつ手に取る。

そう、全てを防ぐ盾で、相手を押し潰し、殴るのである。

「さぁ!避けてみせろ!でなければIGSに潰されて終わりよッ!」

「ブランド!お前は後ろから援護しろ!大剣のお前は凄まじく不利だ!」

アンナはそう言うと同時に手を横に薙ぎ、セケルに向かう。

あり得ないほどの水が現れ、水流がIGSに迫る。

「ほう…!時間を稼ぎ、そのまま一人ずつ倒す算段か、だがな!」

「ッ!?」

セケルに触れられた物体は彼女の思い通りに動く。

それを利用した超変則な二基の波状攻撃。タウラーンを水流で止めたものの、セケルを止める術はアドリブでどうにかするしかない。

「鎌も…防げる…?」

「…当然!」

軽々と剣で受け止めたアンナに、セケルは笑いかける。

「でも…両手、塞がっちゃったね…。」

「がふっ…!!」

左右の肋骨をIGSで攻撃される。

勿論鎧を着ているが、衝撃は体に届く。

「すごいね、IGSで壊れない鎧なんて。」

「アンナ様っ!」

ブランドがセケルの側面から大剣を振るう。

そこからは炎が走り、壁となる。

しかし、舞うように躱されると、壁を突き抜けてIGSが向かってくる。

「クソ…片方が動かないからいいものの、一人だけでもこれ程とは…。大丈夫ですか、アンナ様。」

「あぁ…助かった。」

「…次はないからね…確実に倒す…。」

炎の壁の中から出てくると、変則機動で揺さぶりをかけ、一気に鎌でアンナへ向かう。





「生徒達の攻撃を乗り切ったと思ったら、あなたなのね…!」

「…久しいな、ノアよ。」

風組拠点前。ノア・リーゼロッテと相対するのは、掩蔽団団長、アガム。

「どこに行ってたの?。」

「帰省だ。実家にな。」

「アンナ達に連れて行かれたのに…?」

「あぁ。父親が私の顔を見たいと…それで来いと言われていたのだ。」

ノアは少し安心した顔をする。

「よかった。酷いことされた訳じゃないのね。」

「あぁ…だが、そんな顔をしている場合ではないな。」

アガムの言葉にノアは剣を構える。

「あなたが第三ウェーブの助っ人ね…。」

「あぁ…アガスティアとお前の関係を聞いた時、私は後悔したよ。お前を掩蔽団に置くのは、正直に言うと気が引けた。」

「だからって、アンナと交換なんて嫌よ。」

「交換ではない。お互いが適した隊につくだけの事だろう。お前は星群が居場所だ。」

「私は彼の命を償う為に!」

「必要ない。アガスティアも、掩蔽団にいるお前を良くは思っていないだろう。」

「でも…!」

アガムが剣を構える。

長い鎖がついた青い剣。

これ以上の話し合いは必要ない。と、目で語るアガムに、ノアは驚く。

その瞬間である。

少し離れた所から、一気に鎖が伸びる。

剣で払うと、目の前に斬りかかろうとするアガムが映る。

「っ…!!」

連続で剣を振るうアガムに、なんとか応戦する。

側面からの鎖を弾くと、アガムが距離を取った。

「…やはり、私だけでは時間内に勝つのは難しそうだな。」

「…何を…?」

アガムの口が少し動く。

首の前に赤い剣があるのに気付く。

「〜!!!!!!」

紙一重で屈み、避ける。しかし、四方八方から赤い剣がノアへ向かう。そして、アガムの青い剣も。

「こ、これはっ!?…」

星剣を横に薙いで、魔力を飛ばし無理やりアガムを自分から離れさせる。

その後の光景にノアは目を疑う。

「…ど、どうして…。」

「見ろ、アガム。奴の驚く顔を。あの時は絶対に見せなかった顔だ。わざわざ来た甲斐があったわ。」

アガムの横にいるのは、赤い剣を持った竜。

アガムより少し大きい位のその姿は、見覚えがあった。

あの頃、一度だけ見た、鮮烈に残った姿。

元掩蔽団、副団長、反乱一派総括。

アガスティア。

第三ウェーブの助っ人はこの二人。

「…悪いがここで倒れてもらうぞ。」



To be continued









ツナ缶って神だと思うのです。


なぜってそりゃあそのままでも塩っけがありますし、マヨとかサラダとかあるじゃないですか。

今では予約殺到のツナ缶とかあるじゃないですか。ほんと美味しいですよね、あの手の商品。

別にツナ缶に留まらず缶詰を作った人間は神だと思います。

ビバ缶詰。


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