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Dragon story  作者: ヒロム
生まれ変わって
1/13

さよなら人生

「ああ、つまんねぇ・・・・・・・・・・なんか起きないかな〜 、不審者とか地震とか火事とか。」


物騒なことを言いつつ学校の屋上で寝転び空を見上げる少年。鬼木龍馬おにきりょうまがそこにいた。


ああ、つまらない。この日常がつまらない。

彼は退屈していた。極端にいったら今の世界に絶望していた。


朝起きる。食べる。歯磨き。

学校へ行く。授業を受ける。数少ない友達とゲームなんかの話をする。食べる。授業を受ける。

帰る。塾に行く。また勉強。かえる。食べる。ねる。


いつも何時もこの繰り返し。変化のない毎日。だんだんと作業になってくる一日。

この世界は本当につまらない。


「キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン」


次の時限へのチャイムが鳴る。ああ、またつまらない作業のはじまりだ・・・・・。







_____________________________________________________________________________________




あいつが気に食わなかった。


何時もスカした顔で授業を受けて、昼休みに毎日ここで寝てるあいつが。

体育の時間にバスケ部の俺がみんなに技を披露してた時、ちょと運動神経がいいからって

調子に乗って1対1を挑んできて、挙げ句の果てに俺に赤っ恥をかかせやがって。

俺が必死こいて解いてる問題をとっとと終わらせて寝やがって。

何時も一人のぼっちのくせに何故か先生からの信頼はあって。

必死で努力した俺がいるのに、何もしてねぇあいつがなんでできるんだ!!!


ちょっと脅かすつもりだった。

本当にちょっとしか押してねえんだ。

なのにあいつは体勢を崩してゴロゴロと転がってって、


今もあいつは昼休みのように寝転がっている。

ただし違うのは、屋上じゃなくて階段の下のタイルって事と、


あいつの頭の下には紅い水たまりが出来てるってことだった。





_____________________________________________________________________________________






うお、いてぇ。熱い。物凄い痛い時って熱く感じるんだな。

てか、俺なんか恨まれるようなことしたか?

階段から突き落とされるとか初めてだぞ!オイ!

ん!?この水・・・赤いな、血か!?ヤバくね俺!




ああ、意識が・・・・・・・・・・




しかしまあ面白味のない人生だった。走馬灯もなんもねえや。




次に生まれ変わったなら・・・・・もっと自由に楽しく生きてえな。





ああ、もう 疲れた。




そして彼は目を閉じた。

これからどうぞよろしくお願いします ♪( ´▽`)

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