表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

こんな世界だがもうすぐ滅ぶ(らしい)

ある日占い師が言いました。


「この世界は滅びます。ぶっちゃけ365日くらい後に。

この危機を救うには『あの』隕石によって覚醒した子に協力してもらわなければいけません。まじで。」


そんな恐ろしいお告げにより、政治家たちは戦々恐々、急遽、覚醒した子に世界を救ってもらおうと考えました。


これが一週間ほど前のお話。


■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■ □ ■


状況がよくわからない。

なんど目を瞬かせても現状は変わらない。


・・・当たり前だけど。


時間を預けてやり過ごしたいけれど、そうも行かないらしい。


事の発端は数日前に届いた封筒だ。

中にはA4サイズの紙が一枚、折りたたまれていた。

内容は簡潔に言うと今日のこの時間に市役所の特殊能力対策部まで来て欲しい、ということ。


特殊能力対策部というものを僕はあまり知らない。

僕に特殊能力というものが備わってすぐに母親と一緒に行き、『特殊能力者名簿』に加わりはしたもののそれ以外に僕と関わりはない。しかし巷の噂からあまりいい印象は持っていなかったため、その封筒が来てからというもの生きた心地はしなかった。


そんな時間を過ごすのが嫌だったからまた時間を預けてしまったけれど。


そして現在、電車にガタゴトとゆられている僕は”その紙”を再度見返している。

何度見たって書いている内容は変わらない。


「特殊能力」というものが世界に生まれたのは何時の時代かはわからない。

母さんに昔聞いたことはあるが、母さんの頃から「超能力者」と呼ばれる人たちはいたそうだ。

ただ、それはごく少数で、ほんとうにいるかどうかもあやふやな存在だったそうだ。

たまに「超能力者」だと名乗る人間はいたそうだが、どれもこれも眉唾ものだったらしい。

けれど、それも百何十年前の話。


その状況は隕石によって変わることとなる。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ