プロローグ
うう、と呻きながらベッドから起きる。
俺は17歳の高校生 そうだ、今まさに俺は青春を送っている
中学を卒業したのち、日本最高峰の高校へと入学し、ハーレムを形成している… というのは自分の妄想だが
実際はやりたいこともなかったので地元の高校へ入学した
友達はいないし、なんなら煙たがれている 誠に遺憾だ
学校に行きたくない 毎朝そう思っている
しかし、こんな俺にも唯一の楽しみがある
幼馴染 田中美恵の存在だ
彼女とは幼稚園からの付き合いで、これからもずっと一緒にいるのだ
よし、学校へ行こう!
教室のドアを開けた俺は、まっすぐ美恵の方へ行く…ことはなく自分の机に突っ伏す
そして横目で美恵を観察する すると、美恵が早川と話しているのが見える
「凛くん、今日もお弁当作ってきたよ?」
… 早川凛 サッカー部の時期エースと言われている男 自分はイケメンですみたいな態度を取ってるナルシスト陽キャ気取りだ
あいつめ、美恵と話しやがって だが、美恵は俺にぞっこんなんだ 残念だったな そう思いにやけていると美恵と目が合う
「何?キモいんだけど こっち見ないで」
(はは、照れ隠しが下手だな)
そう思いながら、一限が始まるのを待つ これが日常 そう、これが普通 そして学校での生活を耐え抜くのだ
放課後になると、俺はすぐに家に帰る
家で早くゲームをするために早歩きで家に向かうと、美恵と早川の後ろ姿がそこにはあった
(は?早川のやつ 何してんだよ)
俺は後ろから追い越そうとすると
「近寄んないで?気持ち悪いから、早川くんもそう思うよね?」
「まじそれ 臭いし 朝も美恵のこと見てたよね?幼馴染かなんか知らんけど、美恵かわいそう」
「もー、ほんと嫌なの!昔はマシだったよ?けどこいつ幼馴染とか…最悪!」
足を止める
(わかっていた 現実逃避だった 全部 現実逃避しないと、自分が生きている意味がわからなかった)
走り出して追い抜こうとした しかし、美恵が叫ぶ
「キャー!来ないで!」
早川が美恵の手を掴んで走って俺から逃げる
二人の口元はすこし笑っている
(なんだよ、これ もう、嫌だ)
そう思った瞬間 俺は気づいた
二人の前方からくるトラック 居眠り運転だろうか
いや そんなことはどうでもいい
まっすぐこちらへ走ってくる その瞬間 悟った
このままでは二人が死ぬ
いや
それでいいか
それで、俺も巻き込まれて死のう
気づくと俺は自分でも驚くような素早さで美恵を押し飛ばしていた
多分、いや確実に俺は死ぬだろう
この速さで走ることができたなら俺の人生は少しは変わっただろうか
いや そんなことはどうでもいいのだけれど
走馬灯のようなものが脳内に流れる
しょうもない人生だ
なんで
なんで
全部俺のせい
初めて作成したので慣れていないのですが、応援していただけると嬉しいです。




