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盗賊系美少女といえば私でしょ!  作者: Yunaβ


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05

彼らの会話を聞くに、戦いを仕事にする職業は兵士団と冒険者。C級以上だと冒険者のほうが儲かるといった口ぶりだった。


騎士とも言ってたけどこれは兵士団とは別なのかな。


いよいよ、この世界の概要が掴めつつある。


文明レベルは中世あたりのそれだけど、そこにファンタジーが追加された世界だ。


魔物にスキル、勇者と魔王の話。夢にまで見ていた異世界ファンタジーがすぐそこまで迫っているのだ!


当分、冒険はお預けだけど。


そこまで考えて、ふと気づく。


私はこの世界で何をしたいのか。


当然盗賊系美少女は確定なんだけど、旅をする流浪の冒険者なのか、はたまた大きな街の有名冒険者になりたいのか。


やっぱり、現状では決めきれないかも。


まだ時間はたっぷりあるし、私の唯一にして最大の切り札である探知スキルを極めつつ考えていくとしますかね。


こうして、家に帰るまで将来について妄想を膨らませるイリーナであった。




家では、お父さんも帰ってきておりお母さんと食事をとっている。


私は先にミルクをいただいたので、ベッドで腹ごなしの手足ぶんぶん体操中だ。


ぶんぶん。ぶんぶん。


「今日は久しぶり働いて大丈夫だったかい?納品の途中で店の近くを通ったけどすごく混んでたみたいだったし。無理はいけないよ」


「大丈夫ですよ。お昼時は確かに混雑してましたけどルイーダさんの娘さんのリリーちゃんも手伝ってくれましたから」


「偉い子じゃないか。リリーちゃんといえば、先日あった今年のスキルの議を受けたんだろう?どんなスキルか話してたかい?」


「水を生み出すスキルだそうです。ルイーダさんが井戸に水を汲みに行く回数が減って助かると誇らしく話していましたよ」


「ほう、水を生み出すスキルか。いいスキルを授かったね。僕達のイリーナはどんなスキルを授かるのか今からとても楽しみだよ」


「そうですね。まだ、イリーナが何になりたいのかは分かりませんが、あの子の助けになるスキルだといいのですが」


「そうだね。でも、たとえどんなスキルでも僕たちはイリーナをしっかりと支えてあげよう。あの子が一人で立てるように」


いい両親じゃないですか!!


貴方たちのもとに生まれてこれて本当によかった。


でも、大きくなって冒険者になりたいって言ったらとても心配されそう。


どうやって安心してもらうかも今後の課題かな。


「そういえば、冒険者のお客さんがボアの大量発生について話してるのを聞きました。危険すぎて採集の依頼がとても溜まっているのだとか」


「ああ、うちの商会でも問題になっていてね、隣の伯爵領から、帰る商隊がボアに襲われたそうだ。幸い、同行していた冒険者が追い払ってくれて大事には至らなかったようでよかったよ」


「まあ、そんなことが。ですが竜車を使っていたのではないですか?」


「もちろん。ただ、それでも竜車を襲ってきたってことは、なりふり構っていられないほどにボアたちの食料がないってことなんだ」


「大量発生のせい…ですね」


「うん。だけど近々、子爵様が兵士団による大規模な討伐作戦を計画しているみたいだ。ちょうど今日、うちの商会に子爵様名義の大口取引が入ってね、沢山の物資を卸さないといけないから明日は大忙しなんだ」


「それは大変ですね、貴方も無理はしないでください」


「もちろんだよ。しかし、子爵様の手腕には本当に尊敬するよ。ボアの大量発生の情報が届いてすぐに行動に移したそうなんだ。うちに来た子爵様の使いが話していたんだけれど、早々に被害の規模を確認させて、討伐隊の編成に一時間もかからなかったとか」


「子爵様には足を向けて寝られませんね」


「本当に、僕達民のことを見てくださる」


私が住んでいる町の子爵様はみんなから好かれているいい領主様みたいだ。


悪徳領主が、領民に重税を課して殺さず生かさず搾り取る、ってのは異世界ものでよくある話だからいい領主様でよかった。


うちの領主様はいい領主様みたいだけれど、ほかの街に行ってもそうとは限らないからその辺も心にとめておく。


「それともう一つ話を聞いたんだ」


「何ですか?」


「ボアに襲われた商隊がいたって話はしただろう。これはその商隊の人から聞いたのだけど、王都である予言が噂になっているそうなんだ」


「どのような内容の予言なのですか?」


「魔王の復活」


ええ!!??


のんびりスローライフ異世界だと思ってたのに、魔王が出てきたら大幅にジャンル変わっちゃうよ!


「ほ、本当なんですか?あのおとぎ話の魔王ですよね」


「あくまでも噂程度だけどね。それで予言はまだ終わりじゃないんだ。すでに、勇者も誕生しているらしいんだ」


「勇者も、まさかイリーナが勇者なんてことは…」


「それは大丈夫、噂の予言では勇者は今年生まれた男の子だそうだ」


「それでも…魔王復活が本当なら、イリーナは大変な時代に生まれてしまったのですね」


「まだ、本当かはわからないが、君とイリーナは僕が必ず守るよ」


魔王の復活、勇者の誕生、記憶を持った転生者(私)、ぐっ偶然だよね。実は隠された使命がありましたー。とかないよね…。

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