一目惚れ
なんか…今朝、休日のランニングに出たときからつけられている気がした。そう思って自分自身の未来を見てみたらすっごい美人で若い女性記者と話している姿が見えた。
そこで、俺の探偵事務所に彼女を案内した。
俺は親に少し出かけたくると告げて、そこの前までその記者を誘導して俺は振り返った。
「俺になんの用かな?平田恵さん。」
「え…どうして。」
「俺がなんかしらの情報を握ってるって思ってつけ回してたんでしょ?話聞く気あります?あるなら、こちらどうぞ。」
「え…と。」
「申し訳ないですが、聞く気なくてもついてきてもらいますよ。案内して。」
「お任せください。」
俺がなかにはいると、彼女の背後から俺の護衛が彼女を中へと促した。
「落合さん。恐れ入りますが、アイス珈琲とお茶お願いできますでしょうか?」
「はい。」
俺は記者さんを俺の執務室へ招いた。執務室って言っても、ドラマで見るようなデスクを用意してもらっただけだ。本棚は高校受験の参考書とか問題集が並んでいる。
「それで?どうして、私をつけ回してたんです?」
そう言うと記者さんは立ち上がって頭を下げてきた。
「お願いします!あなたなら凄いネタを持ってると聞きました。」
「まぁ…座ってください。」
「…すみません。失礼します。」
「まぁ…確かに情報を持っていることは間違いないと思います。それで、恵さんは僕俺に何を提供できるんですか?」
「…」
「もしかして、何でも無料で教えてもらえるとでも思っていたんですか?甘く見られると困りますよ。警察からも報酬いただいています。山若連合からも後ろ盾になるって確約もいただいています。もう一度聞きますよ。俺に何を提供できるんですか?金はいりませんよ。沢山あるので。」
「なんでもします!」
「じゃあ…」
なにされるんだろう…風俗に行けとか…?
「デートしてください。」
「え?」
「俺、もうすぐ付き合う娘がいるんですけど、関東のデートスポットとか分からないので教えてほしいんです。実際に行ってみて、彼女と回るプランを一緒に考えてください。そのかわりにネタを差し上げます。山若連合に関する者以外ですけど。それでどうですか?」
「そんなことでよければ、是非!」
「決まりですね。ただ、今回は期限が迫っているんですよね?」
「はい…遅くとも来週までに原稿にしないと…」
「既に手元に結構でかいネタを持っています。これを世間に公開すれば特ダネとなるのは間違いない。」
「それを提供してくれるんですか?」
「ええ。今回はデートは無理です。私も予定合わないし。」
「じゃあ…どうすれば。」
「今回はお代はいりませんよ。」
「それは…」
「急いでいるんでしょう?」
俺は証拠のデータが入ったUSBを彼女の手に押し付けた。彼女には一目惚れした。否定はしない。間違いなく、好きだ。
でも、真理への気持ちも嘘じゃない。真理がこの場にいたら間違いなく俺は真理を選ぶ。
恵さんは少し考え込んでから、すぐに立ち上がり執務室のドアを閉めて、鍵をかけた。
「何してるんですか?」
「…私が最初で嫌かもしれないけど、私には君に満足してもらうお金も人脈もないから。」
彼女はそう言うと俺にキスしてきた。人生初めてのキス…俺は頭が真っ白になった。脳が溶けてしまう感覚に陥った。
彼女が離れようとした時、俺は本能のままに彼女を押し倒した。
そこからは…無我夢中だった。正確には覚えていない。ただ、俺は童貞を卒業した。
そして、真理に隠し事ができてしまった…
俺は恵さんと事務所に備え付けてある俺用の浴室で風呂に入った。お互いの汗を洗い合い、俺は彼女を送り出した。高級タクシーを呼んでやり、運転手に10万を渡した。
「支払いはここから出してください。」
「すいません。」
「いえいえ。お気をつけて。もし、また何かありましたら、ご連絡ください。」
ふぅ…気持ちよかった…。




