皆のアイドル
「なんか間違っていましたか?山若連合直参本部長。龍仁会3代目…山川辰巳総裁。」
「オメェさん…何者だ?」
「ただの中学生ですが?」
「ただの中学生が、おれのこと知ってるわけねぇだろ。」
「まぁ…警視庁上層部に知り合いいるけど。一応、少年探偵とかもやらせてもらってます。」
「もしかしてお前さん…最近話題になってる予知者とかいうやつか…?」
「本当は探偵って呼んでほしいですけど…まぁそれでもいいです。」
「そうかい。まぁ、俺からしても大して変わりゃせん。それに俺のこと知ってる奴だとしても、皆のアイドルを独り占めする奴にやる綿菓子なんかありゃせんわ。」
「真理が困っている時に何もしなかった人達がアイドル呼ばわりする権利ないですけど?」
「…あ!?」
「ちょっと大貴…」
「悪い。もう行こうか。」
「おい、坊主。なにが言いてえ?」
「別に?あぁ…一つだけアドバイスしときますよ。貴方の親父さんのもとに今すぐ助けに行くべきですよ。」
「なに?」
「いけばわかります。10人くらいに道具持たせて行ったほうがいいかな?俺から言えるのはここまでですね。行こう?真理。」
「う…うん。」
「どういう意味だ!?」
俺は叫んでいるその男を尻目に歩き出した。
「ね…ねぇ。さっきのどういう事?」
「ん?あぁ。真理はさ、あの人達がどういう人達なのか知ってる?」
「屋台のおじさんじゃないの?」
真理に本当の事伝える必要もないか…。
でも…しっかり話さないとダメっぽいよな…
「あの人はテキ屋の元締めだよ。テキ屋っていうのは、元々季節行日に露店をだして商売する人なんだけど、あの人はそれ以外にも危ないことを色々やってるみたいだね。」
「そ…そうなの?優しい人たちだよ?」
「危ないって言っても、俺達みたいな普通の人にはなんにもしてこない人達だからね。」
「へぇ…。そういえば、さっきおじさんに言ってたことは?」
「ん?あぁ…あの人がいるグループの一番偉い人って周りの人たちから親父さんって言われるんだよ。その人が危ない目に遭いそうだったたから、アドバイスしただけだよ。」
「未来予知したってこと?」
「流石にこんなの渡されたからね。少しは懲らしめてやろうと思ったんだけど。」
さっきの親父に渡された箸を振って見せながら俺はそう言った。




