申し訳ありません。私が死んだ先の未来は見れません。
「人類っていつ滅亡するんですか?」
そう俺に依頼してきた少年は、厨二病をこじらせており、アニメで人類が滅亡する作品を見たらしく、そう尋ねてきた。
俺の能力は万能なように見えてそうでもない。俺の能力にも限界はある。俺が生きている間の予知は見えるが、俺が死んた後の未来は見れない。
だからこそ、ここでの答えは…
「知るかそんなの!下らねぇこと考える暇があったら、勉強しろ!」
俺にもできることとできないことがある。
それを理解しない馬鹿がたまにとんでもない依頼を持ってくることがある。
できるけどやりたくない依頼だって舞い込んでくる。例えば…
「半額やるから、10億円スクラッチの当選番号を教えてくれ。」
とか…
「推しのアイドルがいるんだけど、どこに住んでいるか教えてくれ。」
とか…
「彼氏が浮気してると思う。本当はどうなのか知りたいから、昨晩どこに行ってたか教えてくれ。」
当選番号なんて答えてたら、くじの楽しみ消えちまうだろ?推しのアイドルの住所?俺に共犯になれってか?浮気調査の協力?…俺は探偵じゃない!
そんなの自分で調べろ!
こんなくだらない依頼もあるが、極稀に違う意味でとんでもない依頼が来ることもある。
「先程、誘拐犯から身代金請求があった。誘拐犯と人質は今どこにいるのか?」
…知るかぁ!!