暴走族襲撃。全員逮捕…逮捕じゃない?尋問…そうですか。
俺は新任の教師に脅迫されたその日、学校からの下校途中何か気持ち悪さを感じて、未来予知の能力を使った。
すると、どういうわけだか、俺が複数人の男たちからリンチされている光景が目に浮かぶ。
傍らに改造されたバイクが置かれていたので、暴走族であることは理解できた。俺はすぐに村上さんに連絡した
「村上さん。僕を護衛している方々にすぐに来るように伝えてもらえますか?」
「とうしたの?」
「なんか、数分後に襲われそうです。」
「…わかった。至急向かわせるよ。」
そう言って村上さんが電話を入れてすぐに黒いセダンが俺の前に止まった。中からガタイの良い兄ちゃん達がぞろぞろ降りてきた。
「はじめまして。宜しくお願いします。」
「我々はどうすれば?」
「近くで待機していてください。」
「対象が来たら、ボコボコにした上で関係等を洗ってください。」
「承知いたしました。」
彼らが車を移動させ、物陰に隠れた。
5分後…複数台の暴走族のバイクが近づいてくるのがわかった。
俺を取り囲むように止まったバイクの先頭のチャラついた兄ちゃんがバット片手にオラついてきた。
「なんだよ…ガキじゃねぇか。まぁ、いいや。悪いな。俺等も金貰ってんでな。痛い目あって貰うぜ。」
「では、これは正当防衛ですね。護衛の皆さん、お仕事のお時間ですよ。」
俺がそう言うと物陰に隠れていた護衛の皆さんが不良共を制圧にかかった。
まぁ、警察の特殊部隊出身の精鋭とヤンチャしてる悪ガキでは相手になるわけもなくこてんぱんにされた上で、応援に来た車に放り込まれ、どこかの倉庫へと到着した。
こういう場合に備えて準備していた倉庫らしい。
俺は事務所に通され、待たされることとなった。
下の階からは不良共の泣き叫ぶ声が聞こえるが、自業自得というもの。知るかよ。