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俺の考えすぎなのか…?
結局、能力が使えないまま当日を迎えた。
午前中は、富士山の宝永火口に歩いて向かう。
親戚を富士山からの滑落で亡くしている俺は、
なるべく山に沿って歩くことにした。
宝永火口に到着し、飛び石を喰らいながらの休憩。
下山後、バスの車内で昼食。
そのままバスは、湖に隣接する自然体験塾に到着。
皆が嬉々として下車していく中、
俺はバスを降りると同時に酷い頭痛に襲われた。
頭が締め付けられるような痛みにそのまま崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。
先生達が集まってくるのを薄れゆく意識の中で感じたが、俺はそのまま意識を失った。
俺は夢を見た。
俺はコテージで震えていた。
周りには真理ちゃんと護衛の特戦群の隊員が銃を
窓から構えている。
ベランダからはオレンジ色のジャケットを来た
老人数名が発砲している。
コテージの周りには見覚えのある友達の無残な死体。
その死体を貪り食い、俺たちのコテージを銃弾を浴びながら睨みつけている巨大な存在…。
ヒグマだ。
間違いない。ここは今夜、ヒグマに襲われる。