なんか…嫌な予感がする
先生から告げられたあるイベント。
1年生全員で富士山に自然体験学習に行くというもの
ハイキングをして、キャンプファイヤーに飯盒炊爨。
ナイトウォーク。
夜はコテージに宿泊し、帰るというものを
なんてことはない楽しいイベントのはずなのだが、
何か嫌な予感がする。
どういうわけだか、未来予知に反応がない。
つまり、未来が確定していないということなのではないか?
俺はつい怖くなり、放課後に村上警視監に連絡した
「…なるほど。君の能力が使えないとは、何かありそうだな。行く際には登山客に装って、特殊作戦群のメンバーを同行させよう。」
「これはあくまでも予想なんだけど、野生動物に襲われる可能性があるんじゃないかな。あくまでも可能性だから、みらいが確定していないとか。」
「…その可能性はある。確かに最近、富士周辺でヒグマの行動が活発になっていると猟友会から連絡をもらっていた。その点も猟友会と情報共有しておこう。」
「もしよろしければ、猟友会のハンターも近くに常駐させられませんか?確か、1頭あたり1万円くらいなんですよね?なら、3人で一晩30万くらいでお願いできませんか?そのくらいなら、自分がお支払いします。」
「集めるだけ集めておこう。君は、未来予知を念入りにしておいてくれ。もし、最悪のパターンを予知したら即座に帰宅できるよう車両も準備しておく。」
「すみません。お願いします。」