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どうして…わたしなんかのために?

局長は、自分の車で静岡県警へと向かっていった。

何でも、その薬品会社は東京にあるらしく、静岡県警の機動隊と警視庁へと向かうようだ。


局長は、俺に礼を言った上、入院費も手術費用も受け取らないと豪語し、最優先で治療を進めてくれると

約束してくれた。


娘さん思いなんだな。


俺は検査結果待ちだという2人の元へと向かった。

因みにステージ2て手術自体は必要なものの、

治療後に少し入院して経過観察すれば退院できるとのこと。よかったよかった。


彼女たちと一緒に手術を担当する執刀医である方が話し込んでいた。


「おまたせしました。」


「近藤局長、走っていきましたけど何かあったんですか?」


「聞いてないんですか?」


「ん?娘さんが家出していて探しているとは。」


「その娘さんが見つかったんで、迎えに行ったんですよ。」


「なるほど。」


「それで…真理ちゃんはどこに?」


「おそらく、上の階にある食堂かと。」


「食堂?」


「お母さんが助かるってわかって安心したみたいですよ。」


「なるほど。では、俺見てきますね。」


そりゃ、安心するか。


食堂についたが彼女はいない…。

と思ったらテラス席で外の景色をボ〜と眺めていた。


「な〜にやってんの?」


「…ん?大貴くん。」


「よかったじゃん!お母さんたすかるじゃん。」


「うん。」


「とうした?」


「どうして、大貴は私なんかのために助けてくれるの?」

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