ただの人として
1番
透き通る 世界を 戦いながら
蒼生 守る風よ
途絶えそうな 祈りを胸に
影を 踏み越えて
裂かれた夢を 抱きしめたまま
夜を駆け抜け
涙さえも 乾き果てて
誓いだけが残る
ゆけ 嵐のように ただの命として
砕けた空を 突き抜けてく
孤独な旅路に 刻んだ痛みを
明日へ変えて
ゆけ 風のように 終わりなき闘い
この身尽きても 灯を渡す
滅びの果てで 風が呼ぶなら
応えて走れ
2番
血に染まる 大地を 越えてなお
希望を 探し続け
砕け散った 日々の残像が
胸を締め付ける
失くすばかりの この世界でも
守りたいものがある
誰も知らぬ 痛みの先に
明日があると信じ
ゆけ 嵐のように ただの人として
夜明けの向こう たどり着くまで
折れそうな心に 残った熱を
誇りに変えて
ゆけ 風のように 果てしない闇を
突き抜けたとき 光になる
滅びの果てで 風が歌えば
それが 俺の証
3番
静けさに 満ちた 夜の底で
呼吸を確かめる
歩んだ道 血に濡れても
まだ終わらせない
倒れた影が 語りかけても
振り向きはしない
風が背中 押してくれる
それだけで進む
ゆけ 嵐のように 日本人として
何度砕けても 立ち上がる
希望の風が 吹き続ければ
俺はまだ行ける
ゆけ 風のように 命懸けて
この身朽ちても 魂は在る
滅びの彼方で 風が呼べば
俺はここにいる