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どうでも良くないんだってば  作者: 木原ロロエ
2/4

2 行事って大抵避けられないよね

「知っての通り猫原だ。この学校では、まず1人1人の能力を育てる、つまり、自由に操れるようになることが目標としてある。身体測定のあと、校庭に集まるように。解散!」


今の学校では能力については受験ではほとんど調べない。

能力によって合否が決まることのないように最低限ことしか、調べられない。だが、能力についてはほとんど未知な部分もあるため、それぞれが能力を自由自在に操れるように安全な施設、もとい校庭で訓練するのだ。


能力について説明すると、基本的に中学生になるまでに皆自然に持っていて、中学生になると皆自分の能力が何か分かり、芽生えたばかりの子もいるため中学生では特に扱いに気をつける。

高校にもなると、大体が慣れてくるものだが、何もしなくても発達していたり、使ってないと感覚を忘れていたりするため、高校でも訓練は続く。

ただ、20歳ぐらいで能力が自然に変化するのが止まる。そこからは筋肉みたいなものだ。鍛えれば成長する、鍛えないと、衰えることもある。


更衣室。よっちんとやっさんは番号が近いから、着替えるのも一緒になる。なんか知ってる人がいると安心する。


よっちんは……大きいな。なんていうのか程よく大きい。高めの身長とバランスが取れて、美人だ。着痩せするのか。頭脳派隠れ巨乳クール系美人ってキャラか。すごいな。


やっさんは同じくらいだ。でも明らかに腹筋が割れてるし腕とか足は太くはないけど脂肪って感じでもなさそう。よく見てみると、姿勢がとても綺麗で、体作ってるのは本当なんだな。って思う。


それに対しわたしは…まぁ運動はほとんどしてない。そう大きいわけでもないし、なんか劣等感が…


「これから身体測定をおこなう。身長、体重、視力、聴力、能力などを調べる。今から紙を配るから、それぞれの先生に紙を渡して結果を書いてもらえ。最後に集めるからなー。」


さーて、始まったね。身体測定。そう、女子としては恐怖のイベント、身体測定。前に測ったのは小学校6年か…ここまでくると、体重も身長もかなり増えてるよね。前に測った時期が時期なだけにいくら増えててもショックじゃなさそう。


終わった…ほとんど人と話してなかった身としてはかなりきつかった。結果は…まぁこんなもんだよね?とにかく周囲の人の値を確認して…


「あっ!やっさん!よっちん!どうだった?」

「やっさんには聞かない方がいい。eスポーツ部なのに、ムッキムキだから毎年、空手部、柔道部、ボクシング部とかに勧誘されてるんだよ。たまにスカウトとかからも勧誘受けるぐらいだから。」

「まっ、それぐらい体は作っとかなきゃな。必殺技を打つ時の安定感が違う。」


うん。やっさんは必殺技を持ってるんだね。持ってそうだなぁとは思ったけど持ってたね。どんなのだろう。いつか見ることになるのかな。


「えっと、どれくらい強靭なのかはわからないけど、更衣室で見た時は腹筋割れてたよね。すごいよ。」

「そ、そうか。あ、ありがと。」

「おっ、照れてる照れてる。可愛いとこあるじゃん。」

「ぬ!なにをぉ!おぬしだって身長伸びてて、ちっちゃくガッツポーズしてるのは見えてるんだからな」

「べ、別にそんなことしてないし!」

「身長高くなりおって、ちょうど見上げるくらいになったじゃないか。手とかもでかいし」

「それは褒め言葉として受け取っておくよ」

「やっさんとよっちん身長8センチくらい差があるよね」

「昔はほとんど差がなかったのにぃ」


やっぱ2人仲良いな。親友っやつか。私にとってのアイツみたいなもんか。そういえばアイツは元気してるかな。まぁアイツのことだし元気だろ。


身体測定が終わり、能力測定の時間になる。校庭に移動すると、猫原先生が既にいた。

続きます。だいぶ間隔が空くかもしれませんが続きます。

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