プロローグ
俺はレイ。今日十六歳になったばかりだ。実は俺には前世の記憶があり、そのときも同じ『レイ』という名前だった。前世で俺は全てを切り伏せるだけの実力が持っており、剣聖と呼ばれ、そして、老衰死した。
この世界でもそこそこ実力は出せるみたいなので、冒険者という職業に就こうと思っている。そのために、今冒険者ギルドというところに来ている。
「あー、冒険者になりたいのだが」
「わかりました。では、簡単な試験をします。そこで規定以上の点数を出せれば、冒険者になれます」
「では、試験を受けさせてくれ」
「わかりました。では、こちらへ」
受付の人に案内されて、ギルドの奥に向かう。かなり大きな部屋に連れて行かれる。部屋の奥の方に、藁のようなものでできた的がいくつか置いてある。
「あれら的全部を、制限時間内に壊してください」
「分かった。はじめてくれ」
「では……開始!」
合図がかかると同時に、空中に斬撃を飛ばす。あっという間に全ての的が斬り裂かれた。
「終わりました」
「は……はい。では、合格です。ついてきてください」
また受付の人に案内されて、元の場所に戻ってきた。
「名前と、得意な物事を教えてください」
「レイだ。剣に関してなら、かなり自信がある。素手でもそこそこ強いとは思うが」
「わかりました。では、登録完了です。これを……」
と言いながら、受付の人が金属の板を差し出してくる。
「冒険者であることを証明するプレートです。名前と、得意な物事が書かれています。紛失した場合は、千リットで再発行できます。が、なるべく無くさないようにしてください」
「分かった。では、仕事はどうやって見つけたらいい?」
「あそこに貼ってある紙に、依頼が書かれています。受けたい依頼があれば、その紙を持ってきてくださいね」
「わかった。ありがとう」
「では、お気をつけて」
受付の人から離れ、さっき言われた貼り紙がたくさんあるところに行く。さあ、冒険者として最初の仕事は何にしようか。
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