救済
そろそろ動き始めるかな
パッ、、、、、と二人が目を開いた時目の前には倒れたいじめっ子の一人が泣きそうな顔で不良の方を見ていた。
不良A『俺は弱い奴は嫌いだが、もっと嫌いなものがある。お前にわかるか?』
その声はさっきまでのいじめっ子より殺気を帯びていたが、何故かその声が二人にはとてつもない安心感を与えた。もちろん二人がおかしいわけではない。
いじめっ子達『?????』
不良A『それは弱い奴を見下し、攻撃する奴らのことだ』
いじめっ子達『!?』
さっきの攻撃だけでは満足しなかったのか不良は他のいじめっ子供を殴っていく。
その姿はさながら
『これは今までやられた二人の分だ!』
と言っているようにも思えた。
いじめっ子達は今にも泣きそうな顔、、、、いや姿で二人を見る。
(覚えとけよ)
しかし、そんな視線すら不良は見逃さない。さらに殴っていく、そのままいじめっ子達は人間とは思えないほどの速さで帰っていく、、、、が最後にいじめっ子一人が笑っていたような気がした。
数分後、不良に挨拶をし帰ろうとすると、一人の男が現れる。
不良A.B.C『リーダー!!』
リーダー『遅くなって悪かったな』
リーダーと呼ばれるその男に二人は衝撃を受ける。その貫禄に、、、、というより不良なのに全く殺意が無かったことに。
不良リーダー『お前らもうこんなことするなよ』
二人『ありがとうございました!』
不良リーダー『じゃあな』
と言って小さい袋を渡す。二人はその袋には触れずにお礼だけを言って帰った。
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