進展
過去最長かな?
あの悪夢のような日の翌日。
(とりあえず、待ち合わせ場所に行ってみるか)
と思い重い足取りで待ち合わせ場所に向かう幼馴染。
到着すると、さくらはもうすでに到着していた。
数秒の静寂の後、先に口を開いたのはさくらだった。
『昨日はごめんなさい』
そう言って深々と頭を下げるさくら。
一瞬どうしたらいいか戸惑う〇〇君だったが、言葉の重みを知った〇〇君は笑顔でこう言った。
『ありがとう』
普通の小学生なら言っている意味がわからないだろうが似たような状況の二人ならこの一言だけでその意思が伝わった。
『行こう』
二人同時にその言葉を言う、そして笑う。
『ごめん』
小声でそういった幼馴染の言葉は彼女に聞こえていただろうか。
そして付近でさらに街にも近い公園に着きしばらく遊んでいると、あの声が聞こえてくる。いつも聞かされている、あの声が。
クラスメイトA、B『いつもいつも仲良いねぇ〜笑』
反論しようとしいじめっ子の方を見る幼馴染、だがいつもと違うのは声だけではなかった。
そこには5人の男女の姿があった。
(流石にこれは逃げるしかない)
瞬時にそう判断した幼馴染はさくらに
『急いで逃げよう』
と伝える。とりあえず障害物の多い街に逃げる。
しかし逃げるのに夢中になってしまい裏道に入ってしまう二人。曲がった角で誰かとぶつかってしまう。
不良A『あ?』
すみまs、さくらが謝る前に冷や汗が物凄い勢いで流れる。
3人の不良が現れたことだけじゃない、その間にいじめっ子達が追いついてきたことに。
状況を見たいじめっ子達はニヤニヤ笑ってる。
不良A『おいお前、ふざけんなよ』
不良B『なんなんだ?お前らは』
そう言った不良Aに幼馴染がいじめっ子の足元まで投げられる。
いじめっ子はなにもせずに見ている。
ジワジワと幼馴染の方に向かって不良達がゆっくり進む。
殴られた音がその道に反響する。
殴られると思っていた幼馴染もそれを見るのが辛かったさくらも目を閉じていた。
ところが殴られたのはいじめっ子の一人だった。
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