愚か者のパン
何かと目標を立てる私です。
なんてこった、なんてこった、こいつは予想外だ!
大変なんです、失敗作の山なんです。
「やっぱりパンとかお菓子類はちゃんと計量しなきゃダメよね」
おねーやんの無常な一言が刺さります。
ことの発端は私が何カ月か前に目分量でパンを発明したいなどと、バカげた目標を立てたことにあります。オーブンレンジが長年無い我が家でパンを焼くというのは暴挙、夢のまた夢でした。ですが私は発見してしまったのです。
フライパンでもパンは焼ける!!
禁断のパン・・・。
ですが、ドライイーストなど使ったことも無い私。悩んだ結果、ベーキングパウダーでどうにかしようと試みた私。しかも全域、目分量で成し遂げるという蛮勇ぶりです。
材料は小麦粉、ベーキングパウダー、卵、油、砂糖、塩、牛乳でした。
目分量で適当に材料を合わせ、こねて、こねて、30分ほど寝かせて(何の為?)成形していざフライパンへ。
生地は子供の拳ほどの大きさです。油を引いて熱したフライパンの上に5つ並べました。焼き色がついたらひっくり返し、ふたをして火が通るまで10分以上、弱火で蒸し焼きにします。
そして見事に出来上がったのは、・・・美味しいスコーンでした。
某フライドチキン屋さんのビスケットにちょっと似ている、紛うこと無きスコーンでした。
あぁ、一体何を間違って・・・。
評判は上々でオババは主食はスコーンですね?と言いたくなるくらいに食べていました。
そんな暗い過去がある中、私は出会いました。
「ホットケーキミックスで作るパン」
そんな題名の本に。
鼻歌を歌いながらさっそくホットケーキミックスをゲット。そして愚か者は若干の目分量で調理を開始。
そして出来上がりです、・・・スコーンの。
何故?!
いや、分かってますよ。はい、みなさんが突っ込みたい所は。
「分量を守らないお前が悪い」
あぁ、ママが生きていたら完全にそう言われてます。
そしてこの過程を何回か実はループしています。
愚か者のパン、ネーミングロックオン。
その度にオババは美味しい、美味しいとスコーンを頬張っていました。
そしてまたやって来た愚か者の所業。
ですが誤算だったのは、今回はオババが入院していて家にいないこと。オババ、骨折して療養中です。そして痛恨の極みはその病院、差し入れ禁止なんです。ということで山と積まれた失敗作がここに。愚か者のパン、注意 スコーンです。
焼きたては表面がサクサクでとても美味しいのですが、冷めたものを食べると地味に口の中の水分を奪っていって急激に喉が渇きます。
出来たてって何でも偉大ですね。温かいうちはいくらでも食べれる気がします。
もっと少なく作ればいいものを、デブは何でも多く作りたがります。私の場合、意地汚いから余計でしょうか?
この愚か者のパンは近日中になくならければ問答無用でフレンチトーストにして片付けるつもりです。ジップロックの中に牛乳、砂糖、卵、スコーンを入れて冷蔵庫に一晩。あれだけ水分を奪うんだから、中の液をよく吸うことでしょう。あとはフライパンでこんがり焼けば美味しく頂けることでしょう。
オババがいない時は作る量を加減すべし!!
孫バカパワーとオババの食欲恐るべし。
誰か簡単なドライイーストの扱い方を教えてください、切実に。
私が焼きたいのはパンなんです・・・。
人柄って、いろんなところに出ますよね。